ちょっと混乱、エリスリトールは肥満と関連しているのか?

糖質制限食でよく使われるラカントの主成分である「エリスリトール」が肥満の指標となり得る、つまり体重増加に関連しているという研究が発表されました。(原文はここ

Erythritol is a pentose-phosphate pathway metabolite and associated with adiposity gain in young adults

「エリスリトールは、ペントースリン酸経路の代謝産物であり、若年成人の脂肪蓄積増加に関連する」

要約

中心性肥満の発症に関連する代謝マーカーを若年成人、大学新入生264人の9ヶ月の前向き研究で調査した。血液サンプル採取と身体測定は、キャンパスの最初の3日と1年の終わりに収集された。それぞれの血漿をMetaboliteDetector softwareを用いて分析し、表現型[中心性肥満、安定した肥満、ベースラインヘモグロビンA1c(HbA1c)> 5.05%、HbA1c <4.92%]で分類した。中心性脂肪の増加が認められた被験者は、血中エリスリトール値が統計的に有意に高く(P <0.001、FDR = 0.0435)、それは安定した肥満を有する被験者と比較して15倍(95%信頼区間:13.27-16.25)であった。ベースラインのHbA1c> 5.05%の被験者は、それより低いHbA1cの被験者よりも血中エリストリール値は有意に高く(P <0.001、FDR = 0.00016)、21倍(95%信頼区間:19.84-21.41)であった。、エリスリトールは、stable isotope-assisted ex vivo blood incubation experiments においてペントースリン酸経路(PPP)を介して、そしてstable isotope-assisted dried blood spot experimentsにおけるエリスルトールからエリスロネートへの生体内変換を通して、グルコースから内因的に生成されることが示された。したがって、グルコースからのエリスリトールの内因性生成は、若年成人で認められる肥満との間に関連し得る。

全文は読んでいないので何とも言えませんが、これまでは体の中では代謝されないものと考えられてきたエリストリールは何か肥満と関連している可能性があります。

エリストリールは糖アルコールの中で唯一、全く血糖値を上げないとされており、摂取しても9割以上が小腸で消化吸収されて、そのほぼ100%が代謝されずに尿として排泄されてしまうと言われています。エリストリールは「ラカントS」など糖質制限ではおなじみの甘味料です。

グルコースからエリストリールが体の中で生成されるというのは、これによりわかったのですが、それでは外因性、つまり経口摂取により取り込んだエリストリールが肥満に結びつくのでしょうか?

「カルピンチョ先生のブログ」にはエリストリールで血糖値が上がる方の質問が記事になっています

内因性エリルトリールが高い=糖質過剰摂取だから肥満となるのか、エリストリールそのものに何か悪いことをする作用があるのか?、代謝産物としてのエリスリトールと食事中のエリストリールは同じなのか?非常に混乱しています。

まだまだ分からないこともいろいろです。日々勉強です。誰かわかる方は教えてください。

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