砂糖産業は長期に渡り砂糖の害を軽視してきた また出てきた内部文書

以前の記事「砂糖へのマイナスイメージを握りつぶすため砂糖業界が研究者を買収していたことが明らかに!」で書いたように企業は自分たちにとって不利な情報を隠しています。消費者の健康は無視です。

そして、砂糖産業の内部文書の暴露論文がまた出ました。ニューヨークタイムズに記事が載りました。しかし、日本のマスコミはいつになったらこのような報道をするのでしょう?内容の全くないテレビ番組や記事を垂れ流して、日本の国民を無知な人間にして、飼い慣らしてしまおうということでしょうか?誰かの不倫報道よりも、こちらの方が重要な気がしますが。(追記:2017.11.24 朝日新聞は報道していました。申し訳ありません。その他は確認していません。)

「Sugar industry sponsorship of germ-free rodent studies linking sucrose to hyperlipidemia and cancer: An historical analysis of internal documents」

「スクロースと高脂血症および癌とを結びつける無菌げっ歯類研究の砂糖産業スポンサーシップ:内部文書の歴史的分析」(原文はここ

要約

1965年、シュガー・リサーチ・ファウンデーション(SRF)はショ糖(スクロース)消費と血中脂質レベルや冠状動脈性心疾患(CHD)とを結びつける証拠を無視するニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(New England Journal of Medicine)のレビューに秘密裏に資金を提供した。。SRFはその後、スクロースのCHDリスクを評価するための動物研究に資金を提供した。この研究の目的は、SRFが資金を提供する研究プロジェクト「計画259:無菌ラットにおける食事中の炭水化物および血液脂質」の計画、資金調達、および内部評価を調べることであった。この研究は1967年から1971年の間にイギリスのバーミンガム大学のDr. W.F.R. Poverによって行われた。砂糖産業の内部文書に基づいて、1967年から1971年までのSRFプロジェクト259を評価するために、ナラティブケーススタディー方法を用いた。プロジェクト259は、基本的なPRM食餌(バランスの取れたビタミンサプリメントと微量元素混合物で強化した穀物食、大豆ミール、白身魚、乾燥酵母を含むペレット化食餌)を与えられた従来のラットと比較して、高糖食を与えた無菌ラットにおける血清トリグリセリドの統計的に有意な減少を見出した 。この結果は、腸の微生物叢は炭水化物誘発高トリグリセリド血症において因果的役割を果たすことをSRFに示唆した。高糖食を摂取した従来のラットと高デンプン食を与えたラットとを比較した研究では、ショ糖消費が以前にヒトの膀胱癌に関連した酵素であるβ-グルクロニダーゼレベルの上昇と関連する可能性が示唆された。SRFは結果を公表することなくプロジェクト259を終了した。砂糖産業は、(1)ショ糖のCHDリスクが澱粉よりも大きいというケースを強化し、(2)ショ糖を潜在的な発癌物質として精査するもととなる、動物研究での有害性の証拠を開示しなかった。ショ糖およびデンプンの血中脂質に対する違いに作用する腸内微生物叢の影響、ならびにβグルクロニダーゼおよび癌活性に対する炭水化物品質の影響は、さらなる精査に値する。

この研究の最初の段階では、砂糖がコレステロールとトリグリセリドに及ぼす悪影響が腸内細菌によって代謝され、発酵された結果であることが確認されたのですが、Pover先生が最終的な証明をする最終段階で、砂糖産業は資金を打ち切ったそうです。つまり、研究の結果が不利に見えるときに研究を停止したのです。

一般的には動物実験に関する研究は、人間での研究のデータほど説得力はないと考えられています。しかし、1960年代に、動物のデータはより重要なものであったはずです。

そして、現在糖質の害はこんなにも拡大してしまっています。この時代にこの研究などをもとにして、もっとちゃんとした研究が行われて、それが一般に知らされていれば…と考えると怒りが湧いてきます。しかし、同じようなことは現在でも続いています。巨大な産業がお金の力で事実を曲げてしまうことはよくあることです。何が真実かは自分の目で確かめなくてはなりません。

アメリカのメディアはときどきこのような記事を出しますが、日本はさっぱりです。

「Sugar Industry Long Downplayed Potential Harms」

「砂糖産業は長期的に潜在的な害を軽視した」

2017.11.21 New York Timesより (記事の原文はここ

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