不正が続く、日本の論文。またも大量発覚か?今度は弘前大学元教授です。

日本の医学論文はどうなってしまったのでしょうか?オートファジーのノーベル賞に湧いた日本ですが、最近論文不正の指摘が多すぎます。

今回は弘前大学元教授です。33件中何件不正していたのかはわかりませんが、すでに3件の論文で不正を認め、論文が撤回されているようです。日本の医学研究は地に落ちてしまったのでしょうか?周りの人は気付かなかったのでしょうか?

不正によって欲しかったものは、お金でしょうか?名誉?それとも承認欲求でしょうか?

こうなってしまうと世の中のエビデンスがどれぐらい割合で本当のエビデンスなのかわかりません。データなので操作は簡単です。こんなに信用できない根拠はいらないので、エビデンスに基づく医療から経験に基づく医療に戻ってしまう可能性もあるかもしれません。

複数の論文で不正か、日本発の骨折予防RCT

ニュージーランドの研究グループが米医学誌で指摘

2016.11.10 Medical Tribuneより抜粋

 「ある特定の日本人研究者が執筆した33件のランダム化比較試験(RCT)の論文データを分析したところ、整合性や妥当性に問題があり、少なくともその一部で不正が行われた可能性が示唆された」とニュージーランド・University of AucklandのMark J. Bolland氏らがNeurology(2016年11月9日オンライン版)で報告した。これらの論文は、脳卒中やパーキンソン病、アルツハイマー病などを有する高齢者を対象に、ビタミンDやビタミンK、ビスホスホネート製剤などによる骨密度や骨折予防への影響を検討したRCTに関するものが中心。これらのRCTのデータを用いたメタ解析からは、治療により78%の骨折リスク低下が認められ、他の研究者によるRCTのメタ解析を大幅に上回る有効性が報告されていたことも分かったとしている。

「15年間に33件ものRCTを実施」に疑問

 今回Bolland氏らが報告したのは、弘前大学元教授の佐藤能啓氏が著者に含まれる論文データのシステマチックレビューとメタ解析の結果だ。骨粗鬆症に関するシステマチックレビューを実施する過程で、佐藤氏によるRCTの研究論文の数があまりにも多いことに気付き、同氏が著者に含まれる33件のRCTに限定して、論文データの解析を実施したという。なお、このうち同氏が筆頭著者の論文はこのうち26件で、Neurologyに掲載された論文は3件※1(いずれも今夏に撤回済み)だった。

 Bolland氏らはまず、佐藤氏らが15年間に計5,894例を対象とした33件ものRCTを実施したことを疑問視。一定規模の臨床試験の実施には多額の資金が必要となるが、30件の論文には助成に関する記述がなかったという。

 また、わずか5カ月間に500例ものアルツハイマー病を有する70歳以上の女性患者を登録したとするRCTがあるなど、いずれも短期間に相当数の被験者が登録されていること、ランダム化割り付けのプロセスが明記されていないRCTが過半数を占めること、ベースライン時における介入群の背景因子が一致し過ぎていること、全般的に報告されている有効性が驚くべき高さであること、図表と本文で症例数が異なるなど論文中の記述やデータの整合性が取れていない箇所が散見されることなどをBolland氏らは指摘。特に有効性に関しては、ビタミンD、ビタミンK、ビタミンB12、葉酸、ビスホスホネート製剤などによる大腿骨近位部の骨折予防効果をプラセボ(または未治療)と比較したRCT19件のメタ解析で、78%ものリスク低下が示されたと指摘。「他の研究者によるRCTのメタ解析では有効性は認められていないか、認められていたとしても最大で40%のリスク低下にとどまっており、これらの結果との乖離が大きい」としている。

今年6月にはJAMAなどの掲載論文が撤回に

 なお、Neurology編集長のRobert A. Gross氏が執筆した付随論評(2016年11月9日オンライン版)によると、今回のBolland氏らの論文は昨年(2015年)12月に投稿されたという。しかし、その内容による影響力や分析手法の複雑さなどが考慮され、同誌の統計学を専門とする査読者3人が検証を進めるなど、約1年をかけて掲載まで慎重な手順を踏んでいたようだ。その間に佐藤氏からNeurology掲載論文に不正があったことを認める連絡があり、3つの論文が取り下げられことになったという。

 この他、JAMAJAMA Intern Medに掲載された同氏の論文※2についても、不正が認められたとして今年6月に撤回されたことがJAMAで発表されている。 なお不正を指摘されている論文は、いずれも同氏が弘前大学を退職後、福岡県内の病院に在籍中に執筆されたとみられている。また、Neurologyを発行する米国神経学会のプレスリリースによると、同氏は撤回された論文の共著者について「名誉著者(honorary author)であり、不正には一切関与していない」と説明しているという。

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