アテローム性動脈硬化症は、一体いつ頃から始まっているのでしょう? アテローム性動脈硬化症は生活習慣病、成人病から来るので、成人してから、中年以降に起こる病気という認識の方もいるかもしれません。もちろん実際に症状が現れるの
カテゴリー: 食事
カイロミクロンのレムナントは侮れないのかもしれない
以前の記事「レムナントリポタンパク質は食後12時間経っても大量に残っている」で書いたように、空腹時であっても相当量のカイロミクロンのレムナントが残っています。 健康な人におけるカイロミクロンの中性脂肪の半減期は非常に短く
地中海式の食事は健康的か? エビデンスにだまされないように
地中海沿岸の国では、他のヨーロッパの国と比較して虚血性心疾患が少ないことから、地中海食が健康に良いのではと考えられ様々な研究がされています。その中での代表的な研究を見てみましょう。 エビデンスを非常に重要視されている方が
レムナントは酸化LDLとほとんど同じ?
インビトロ(試験管などでの実験)研究では酸化LDLの特性とレムナントの特性は非常に似ています。その類似した特性は ・マクロファージの泡沫細胞形成を助ける ・単球、T細胞および組織マクロファージについて走化性である ・単球
アメリカの子供の驚くべき砂糖の摂取量
アメリカの子供はあまりにも早く、あまりのも多くの砂糖を摂取しているようです。最近行われた発表では、果物や野菜などの天然の糖質ではなく、調整や加工によって添加される、サトウキビ、高果糖コーンシロップ、蜂蜜および他の形態の糖
みなさんの血液データから あまり面白いネタではないけれど
みなさんの血液データから得られたもので、これまでLDLとHDL、中性脂肪について記事にしました。(「糖質制限とLDLコレステロール上昇6 みなさんの血液データから」「驚きの結果!糖質制限におけるHDLコレステロールと中性
ボディービルダーの筋肉は見かけ倒しかもしれない
ボディービルを行っている人は、ものすごい筋肉をしています。いかにも強そうですが、実際にはレクリエーションレベルの人よりも力が弱いのかもしれません。 医療関係のサイトのCareNetで取り上げられた研究です。単一の筋肉の線
LDLコレステロールは本当に動脈の血管内腔から血管内皮を通って、アテローム性動脈硬化を起こすのか? その7 酸化LDLを犯人と考える前に
以前の記事「尿酸値と心血管疾患のリスク 本当だろうか?」で、抗酸化物質の尿酸がたくさんあるのに、どうして酸化LDLが発生するのだろう、という疑問を書きました。小さなsdLDL、そしてそれが酸化してできた酸化LDLはアテロ
ApoCⅢの調節と役割
何度も記事に登場しているApoCⅢの役割についてもう一度まとめてみましょう。 ApoCⅢはリポタンパク質を構成しているアポリポタンパク質の一つです。 ・ApoCⅢはリポタンパク質リパーゼ(LPL)という酵素の活性を阻害す
スタチンの有効性への疑問
私は以前からスタチンの有効性に疑問を持っています。また、人間にとって重要なコレステロールを無理やり低下させるこの薬剤が、様々な悪影響を示していると思っています。例えば、最近の話題はスタチンとALS(筋萎縮性側索硬化症)と