前回「その1」では超短期的な脂質検査の変化を書きました。 今回は3日間卵を10個食べ続けて、脂質がどうなるかを示したいと思います。 結果は上のグラフのようになりました。どれもほとんど変化なく、中性脂肪以外は微増しただけで
カテゴリー: 糖質制限
心血管疾患のリスクをグローバルに比較して見えたもの やはり糖質はダメ
1950年代にアメリカで発表された、「脂肪悪玉説」は現在否定されつつあります。私の中では完全に否定していますが。そして現在、心血管疾患の原因として炭水化物、つまり糖質の役割が非常に注目されており、それが糖質制限食の広がり
ApoCⅢがレムナントコレステロールと関連している
最近の記事「LDLコレステロールは本当に動脈の血管内腔から血管内皮を通って、アテローム性動脈硬化を起こすのか? その5」「HDLコレステロールは高ければ良いってもんじゃない? その4」などでApoCⅢが登場していますが、
HDLコレステロールは高ければ良いってもんじゃない? その4
通常はHDLコレステロール値が高い方が心血管系疾患のリスクが低いと考えられています。 HDLには様々な機能があります。内皮機能改善作用、抗酸化作用、抗炎症作用、コレステロール逆転送(輸送)作用などがあります。これら機能に
シンガポールのメディアは白米の害について真実を語っている! 日本は?
シンガポールのThe Straits Timesのサイトに載っていた記事です。 シンガポールでも糖尿病が深刻な問題のようです。同じアジア人として、非常に参考になる記事だと思います。 「Diabetes: The rice
坐骨神経痛にリリカは効かない
以前の記事「日本もリリカを野放しにしたままで良いのか?」でリリカという薬の問題点を指摘しました。神経障害性疼痛というものに適応があるのですが、痛みがあれば神経障害があるのではと考え、やたらに多くの患者さんに処方されていま
耳たぶに斜めの線が入っていませんか?
フランクのサインというものがあります。下の写真をご覧ください。(写真は原文より) 耳たぶに入った斜めの線のことです。この線は心血管疾患の予測因子だそうです。不思議ですね。心血管疾患と耳たぶが関連しているなんて。フランクの
HDLコレステロールは高ければ良いってもんじゃない? その3
以前の記事「HDLコレステロールは高ければ良いってもんじゃない?」で書いたように、HDLコレステロール値が極端に高いと、死亡率が上昇するのでは?という研究はあります。 日本人のものではないのですが、必ずしもHDLコレステ
動物園のサルでさえ糖質過剰摂取が問題になっている
イギリスのデボン州の動物園のサルは、人間の考えるステレオタイプのエサによって問題が起きているようです。人間はサルのエサは果物だという型にはまった考え方があるのかもしれませんが、実際の野生のサルは果物を食べたとしても、人間
睡眠時無呼吸は脳を障害する?またはその逆かもしれない
睡眠時無呼吸症候群は様々な病気のリスクとなりますが、脳にも影響があります。睡眠時無呼吸が脳の障害を引き起こしたか、脳の障害が睡眠時無呼吸を引き起こすかははっきりしません。脳が低酸素に毎晩さらされることによるのか、脳の機能