あなたは自分の「陰毛」を見ることができますか?

日本では欧米より肥満が少ないから、和食は健康食である、というようなことを言う人がいます。しかし、実際にはアジア人は遺伝的にインスリンの分泌能が低い人が多いため、欧米人のようには太れないことが多いのです。体重が重くない、BMIが正常範囲であるということは、必ずしも健康であることを保証していません。

というよりも、実際には正常範囲のBMIの約20%の人が不健康であり、その人たちの死亡リスクや心血管系疾患のリスクは、正常範囲で健康な人のリスクの3倍にものぼり、健康的な肥満の人よりもリスクが高くなるようです。

そのため、現在ではBMIの代わりにウエストと身長の比(WHtR)を指標にした方が良いという考えが強くなってきています。非常にリスクの高い脂肪である内臓脂肪はお腹の周りを大きくします。全身が肥満になるというよりは、お腹がポッコリ出ます。内臓肥満を予測する値は0.59以上だそうです。全身肥満を予測する値は男性で0.53、女性で0.54以上だそうです。もちろん完全にコンセンサスを得られた値ではありません。ちなみに私はウエストと身長の比(WHtR)は0.426です。

やはり問題になるのは内臓脂肪です。お腹がポッコリ出ている方は要注意です。まっすぐ立った状態で、頭だけを下に下げて、下を見たとき、お腹が邪魔をして自分の陰毛が見えない方は早急に対応した方が良いのではないでしょうか?

 

 

「Causes, Characteristics, and Consequences of Metabolically Unhealthy Normal Weight in Humans」

「人間の代謝的に不健康な正常体重の原因、特徴、および結果」(原文はここ

要約

正常範囲のBMIは、心代謝疾患および全死因死亡率の低下と関連している。 しかし、このBMI範囲内のすべての被験者がこのリスクが低いわけではありません。 正常体重であり代謝的に健康な人と比較して、正常体重であるが代謝的に不健康である(成人の正常体重の約20%)被験者は、全原因死亡率および/または心臓血管疾患の3倍以上高いリスクを有する 。

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