ツールドフランスで隠しモーター疑惑

何ともわからない報道がありました。世界で最も有名な自転車ロードレースである、ツールドフランスで、優勝したチームや優勝した選手が隠しモーターを取り付けた自転車を使用していたという、疑惑があるのです。本人たちは否定をしていますが、個人の優勝選手はドーピングもしているので、恐らく黒でしょう。しかし、2年連続総合優勝のチームは、この隠しモーターが本当だとしたら、どうしてなんでしょう。個人の場合、いろいろな考えがあり、不正をしてでも優勝したいという、ねじ曲がった欲求があってもおかしくはないでしょう。以前記事にした承認欲求かもしれません。

しかし、チームとなると話は別です。ロシアのように国を挙げてのドーピングを行う国もあるので、何とも言えませんが、このチームは不正をしてまで優勝をすると何らかの利益がそこにあるのでしょう。莫大なお金が動くのかもしれません。チームと選手への賞金総額は3~4億円ほどのようです。個人の優勝選手には5000~6000万円ほどらしいです。しかし、チームの誰も反対しなかったのでしょうか?これは「機材ドーピング」なので、本人が知らないわけがありません。ペダルが勝手に動く装置ですから。

そして、優勝した時どのように喜ぶのでしょうか?「やったー!見つからなかったぞー!」なのでしょうか?また、まじめに練習する気になるのでしょうか?「どうせ機械が助けてくれるから大丈夫」と手を抜いてしまいそうです。

それに、不正が隠し通せるとでも思っているのでしょうか?もし見つかった場合の損失の大きさは計算していないのでしょうか?(ちなみに下の記事にあるベルギーの女子選手は、6年間の出場停止と2万スイスフラン(約230万円)の罰金、2015年10月からの全記録が無効、賞金とメダルの返還も命じられたそうです。)

それとも、不正がばれるかどうかのギャンブルとか、スリルを楽しんでいるとか、そんな感じなのでしょうか?

ある意味、通常のドーピングよりもたちが悪いかもしれません。ドーピングは自分の体を蝕むリスクがあるのに、機材ドーピングは自分の体は何も変化がないのですから。

ツールドフランスは、走行距離はおよそ3400km。選手たちは、ほぼ毎日150~200kmの距離を21日間走り続けるという、信じられないほど過酷なレースなので、1903年から開催されていますが、ずっとドーピングなどの不正との戦いだったようです。プロのスポーツなので、恐らく賞金稼いでなんぼの世界なのでしょう。アスリートの自分の限界に挑むという精神は無いのかもしれません。

 

ツール・ド・フランスで隠しモーター疑惑 米報道

 2017/1/31 10:16 日本経済新聞より

 【ジュネーブ=共同】世界最高峰の自転車ロードレース、ツール・ド・フランスで昨年2年連続の総合優勝を飾ったクリストファー・フルーム(英国)が所属するチームスカイや、7連覇したタイトルをドーピング違反で剥奪されたランス・アームストロング氏(米国)が、隠しモーターを載せた自転車を使用していた疑いがあると米CBSテレビが29日に報じた。両者は疑惑を否定した。

 番組では過去の優勝者やフランス反ドーピング機関の関係者が違反の可能性を示唆。隠しモーター付きは800グラムほど重くなるとし、2015年大会でチームスカイの自転車だけ約800グラム重かったと指摘する関係者の証言を紹介した。

 昨年の国際自転車連合(UCI)の大会では、ベルギーの女子選手が乗った自転車のペダル付近に小型モーターが隠されていたことが発覚し、初の「機材ドーピング」として波紋が広がった。

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