第27回所沢シティマラソンで不正して優勝した人の中にある承認欲求。承認欲求は年をとっても続く。

またもや変なことが起きました。以前も函館のマラソンで不正により失格になったことを書きましたが、先月の所沢のマラソンでも不正がありました。ハーフの男子60歳以上の部の優勝者がコースを逸脱して優勝したということです。60歳を超えて、不正をしてまで優勝したいという気持ち、何でしょう?マラソンは人との戦いではなく自分との戦いだと思っています。ですから、自己ベスト更新や連続完走などが目標であり、決して順位など考えたこともありません。しかし、市民レベルのマラソンでもこのような不正をしてでも優勝したい人は、恐らく「承認欲求」でしょう。

マラソンの大会で優勝すれば「すごいね!」といろんな人に言ってもらえます。この方は不正をしてでも「すごいね!」と言って欲しいんですね。最近は不正や様々な違反、過度ないたずらなど、悪いことをしてでも人の注目を集めたい人が目立ちます。過激な動画を投稿して再生回数を気にしたり、また、過度にプライベートをさらけ出してまで「いいね!」の数を気にする人なども同じです。みんな根底は承認欲求です。

なぜ、こんなにも承認欲求を求める人が増えたのでしょうか?ひとつには、核家族化と夫婦共働きの子供が増えたことが考えられます。大勢の家族で住んでいた昔は誰か彼か子供のそばにいました。そして、何か作れば褒められたり、何か悪いことをすれば叱られたり、何か話せば聞いてくれたりしていました。つまり、自分の存在自体を誰かに認めてもらっていました。褒められることも家族が多い分、多かったと思います。そして何より大切な母親がそばにいて、その母親が子供を褒めてくれました。子どもの頃にしっかりと自分の存在を認められ、褒められた子供には大きな自尊心が芽生えます。強すぎるわけではない、ほど良い自己愛が身につきます。すると大人になっても、自分で自分を認められる存在となります。

しかし、子どもの頃にしっかりと褒められなかったり、怒られなかったり、存在さえ認められないと、その大切な自尊心が芽生えず、曲がった自己愛が身につきます。それが成長してからの承認欲求となると私は考えています。

核家族化も夫婦共働きも今の世の中では仕方ないことです。仕事から帰ってきた後に十分愛情を注いでいるから大丈夫、と思っている人もいるかもしれません。でも、それは子供が感じることです。大丈夫か大丈夫ではないかは子供が決めます。そばにいることが必要な時期は非常に短いです。しかし、その時期は絶対に必要な時期です。もちろん、子供のよってそれがあまり必要と感じない子供もいます。でも、どっちの子供なのかは恐らく子どもの頃にはわかりません。その子が成長してからわかることだと思います。

周りに家族がいない時間は、スマホに向かって自分の存在を確認しているかもしれません。そうするとスマホの中の世界が一番自分を認めてくれる状況になります。

今回の男性、60歳を過ぎています。それでも承認欲求は続くのですね。これからの世の中が心配になる今日この頃です。

と、言う私もマラソンを走っていることは「承認欲求」かもしれませんね?大して人に褒めてほしくはないですが、「すごいね!」と言われれば悪い気はしません。そして、このブログも「承認欲求」かも?

こんな時代は「アドラー」ですね!

そういえば、「嫌われる勇気」が今回ドラマになったそうですが、無理矢理すぎませんか?どうでもいいですが。

コース逸脱・男女入れ替わり…マラソン優勝者ら3人失格

1/18(水) 朝日新聞デジタル より

 埼玉県所沢市などが主催して先月実施された「第27回所沢シティマラソン」で、コース逸脱や男女入れ替わりの出走があったとして、市は18日、部門優勝者ら3人を失格にしたと発表した。同大会での不正が発覚したのは初めて。

 市によると、ハーフ男子60歳以上の部(約21キロ)の記録について「優勝者の後半10キロのタイムがおかしいのでは」との電話があった。優勝した男性は当初、市の聞き取りに不正を否定したが、今月10日に市役所を訪れ「コースを逸脱した」と認めたという。

 また、インターネット上に掲載されているランナーの写真を見た人が「女性のゼッケンをつけた男性が走っている」とネット上に書き込んでいるのを市職員が見つけ、該当するハーフ女子39歳以下の部(約21キロ)の2位だったゼッケンでエントリーしていた女性に確認したところ、別の男子部門にエントリーしていた知人男性が走ったことを認めたという。女性は男性がエントリーしていた5キロ男子39歳以下の部に出走し、266位だった。

 市などで作る実行委員会は3人の失格を決め、今後は出走しないよう要請した。市スポーツ振興課は「今後はコースの計測地点を増やすなど不正防止に努めたい」としている。

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