新型コロナウイルス感染状況(4月26日現在)

全国と東京、大阪、北海道の新型コロナウイルスのPCR検査陽性者と7日間移動平均線を示します。(東京だけちょっとカラフルにしてみました。土曜(水色)、日曜(赤色)を色付けしています。)検査が週末はあまり行われないということですが、その結果はその日に判明するわけではないので、通常は月曜日が最も少ない報告数となっているようです。

PCR検査陽性者は実際の感染者数とはかなり乖離がありますが、感染拡大状況の一つの目安となると思います。

北海道を除いて、全国、東京、大阪は4月14~15日あたりがピークで(大阪はもう少し後がピークかもしれませんが)、この陽性者数を2週間前の感染とみなすのであれば、緊急事態宣言前から感染は減少に転じていたことになります。北海道はもう少し様子見ですが、23日ごろがピークかもしれません。

日本は緩々の制限しかしていませんでした。政府は緊急事態宣言を出し、ここ最近さらに厳しい自粛を要請しています。しかし、その前から感染状況は減少へと転じています。人と人との接触を8割減としなくても、減少傾向になっていたのです。ということは、専門家の予測した数理モデルが日本には全く当てはまらないことになります。まして、42万人死亡なんてことは起きえません。

日本の死者のどれくらいの割合を占めるのかわかりませんが、入院中や介護施設等、外出自粛そのものと関係しない人たちの死亡率が極めて高いと思います。欧米では死者の50%前後が介護施設です。

日本は感染経路を追えない感染者が圧倒的に多くなっている現在においても、クラスター対策が行われています。どれほどの意味があるのかわかりません。また、接触減による感染者数の減少という対策では、接触が増えればまた感染が増加します。そうしたらいつまでたっても外出自粛を解除できません。あれほど感染爆発が起きたニューヨークでさえ、抗体検査での推定死亡率は0.5%程度です。そろそろ日本も方向転換が必要です。

もともと緩々の行動制限だったわけですからスウェーデン方式に近く、欧米のロックダウンに近いことをするよりも、スウェーデン的な方向性の方が長期的に見て最終的には良いのではないかと思います。今から台湾のように封じ込めも期待できません。

カリフォルニア州のようにロックダウンでもいまだに感染者増加が止まらないところもあります。

これから連休に入っていきますが、その間はどのようなPCR検査体制になるのでしょうか?通常の休日のようにすれば、検査も休みということになります。そうしたら、外出自粛の効果をどのように判定するのでしょうか?それとも、もともと解除しないつもりなので、うやうやにするのでしょうか?

こんなにお金を出さない政府で、日本の経済は立ち直れるのでしょうか?報道で新型コロナによる倒産が何十件とか言っていますが、恐らくすでに北海道だけでも何百件~何千件(もっと?)の店がつぶれているでしょう。(数字は持っていませんが)

2週間の我慢で先が見えるのでしょうか?出口の全く見えないトンネルをこれからも走り続けるのか、それとも戻って、少し険しいけれど別の道を進むのか?

我慢は限界が近づいていると思います。私は出口の見えないトンネルを進みたくはありません。暗いところは怖いです。

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