ほとんどの病気は進化とのミスマッチである

医学は目覚ましい発展を遂げてきました。そして、以前では治らなかった病気が治ることも可能になったり、以前であれば死んでいた病気でも死亡率が低下しました。

しかし、本当に医学は進歩しているのでしょうか?確かに、診断する技術が劇的に向上し、治療法の選択肢が増加し、治療の技術の進歩していることは間違いありません。また、平均寿命が長くなったことは医学の進歩と非常に関連があるはずです。

ところが、がんをはじめ様々な病気になる人は減らないどころかますます増加しています。私が医師になったころではまれであった疾患でも、非常に数が増え、原因がはっきりとわからない病気もどんどん増加しています。

つまり、医学の進歩は病気になった後の対応の進歩でしかなく、病気にならないための進歩は全くしていないか、病気の増加を考えると後退すらしているかのようです。

様々な病気の増加の原因は不明とされているものや、はっきりわかっていてもどうしたら減らせるかを世界の医学や各国が示せていないものもたくさんあります。上っ面だけの対策では非常に難しいのでしょう。

私はほとんどの病気の真の原因は、これまで人類が進化してきた中で獲得した体の状態と現在の生活、食事がミスマッチを起こしているからだと考えています。

ミスマッチを起こしているときの対応は大きく分けたら2つ考えられます。一つは進化してきた体に合わせた生活や食事をすることです。もう一つは現在の生活や食事に合わせた体にすることです。しかし、後者は実際には体を変化させることはできないので、表面的な対応で一時しのぎをして騙し騙し生きていくことになります。

例えば、車の燃料はガソリンですが、ガソリンの代わりにサラダ油を入れたとして、車はすぐに不具合を起こして故障してしまうでしょう。その時の対応として、もちろん修理しますが、その後も同じようにサラダ油を入れていたらまたすぐに故障します。だから、正しい対応は修理することだけではなく、サラダ油をやめてガソリンを入れることです。サラダ油で走るように車を改造すれば問題ありませんが、通常では無理です。

これと同じことを人間はしています。進化で得た体に、不適当なエネルギーや栄養素を入れているのです。また、進化の過程では毎日のように体を動かいていましたが、現在の身体活動は非常に低くなっています。つまり、現在の人間は人体の使い方を間違っているのです。人体というものを手に入れても生活や食事がそれにマッチしていないので不具合を起こしてしまうのです。

現在の医療は、車に例えると修理は行っていても、使い方の間違いを指摘していない状態です。「サラダ油をやめてガソリンにする」ことを徹底すれば修理は劇的に減少するでしょう。

LDLコレステロールなどを「悪玉」と言う方がいます。しかし、本来は「悪玉」は体の中に存在しません。もちろんがん細胞などは「悪玉」かもしれませんが、通常であればそれに対応するメカニズムが働いて、問題が起こらないようにしています。

人類が非常に長い期間をかけて作り上げてきた、この体は非常に精巧にできていて、ちょっとやそっとでは問題は起きないはずです。そうでなければ人類は滅びています。

「悪玉」というのは現在の生活や食事が人体とミスマッチを起こしたために、都合の悪いことが起こり、それを現代医療が「悪玉」と呼んでいるだけです。医療は責任転嫁をしているだけです。悪いのは「悪玉」と言われている物質ではなく、人体の取り扱いを知らないという「無知」なのです。

「悪玉」と言われているものを「悪玉」と捉えている限り、不具合の根本的な解決はできないでしょう。いつまでもガソリンの代わりにサラダ油を使い続けることになってしまいます。

100年前に存在していないものを摂取することはできる限りやめましょう。便利さが優先され、どんどん加工されたものが増加しています。しかし、それらの材料は何か私たちは知りません。科学的に作り出された工業製品の添加物をたっぷりと入れられています。パッケージの裏を見て原料はある程度わかっても、それがどんな工程を経ているのかもわかりません。工程を多く踏めばその分栄養価は低下してしまいます。

さらに昔に戻れば、人類は狩猟採集生活をしていました。その時の食事を想像してください。本当に糖質はそんなに必要でしょうか?肉はあなたを殺すでしょうか?動物性脂肪は毒でしょうか?

あなたが食べる食事を進化してきた人間の体にマッチさせることが非常に重要です。そうしなければ、あなたは今日もガソリンの代わりにサラダ油を入れた車の修理に追われることになります。

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コメント

  1. 山崎勝巳 より:

    清水先生今晩は
    人類の歴史狩猟時代が99%で
    最近穀物時代は1%です狩猟時代
    と現代人間のDNAの差は2%と
    聞いた事が有ります

    妊娠つわり、果糖吸収10倍、
    日光浴でビタミンD等現代人
    に引き継がれてます

    果糖で軽い脂肪肝エネルギー
    でマラソンが良いと思います

    マラソン体脂肪を分解ケトン
    エネルギー小谷氏のデータ
    を見ると0.5μmolで先生の
    数値も同じでしたこの辺
    がケトン体生成の限界値
    では無いのでしょうか?

    果糖脂肪肝で試すべきと
    考えます(人間モルモット)
    狩猟時代はその時期その場所
    でしか果糖を得られず脂肪肝
    で蓄えその後ケトン体で使かった
    のかな?と思います