以前の記事「空腹時インスリンを測定していますか?」で書いたように、心血管疾患のリスクとインスリン抵抗性は大きく関係していると思います。 動物実験ではなく、人間の細胞を使った研究ではありますが、インスリンがマクロファージが
月: 2018年5月
消化吸収の時間はどれくらい?
以前の記事「食後の中性脂肪スパイクとsdLDLの関連」を書いていて、何気なく疑問に思ってしまいました。消化吸収に要する時間って本当はどれくらいなんだろう?と。 よく、ネットの情報ではこんなことが書いてありました。 果物2
洞爺湖マラソン2018 悲劇は突然に
今年も洞爺湖マラソンに出場しました。非常に天気が良く、ときどき風も強かったのですが、マラソンにとっては暑いくらいの気温でした。羊蹄山も非常に綺麗に見えました。洞爺湖もこれほど綺麗に見えたのも初めてかもしれません。 今年の
頻尿の薬も侮れない 抗コリン薬と認知症
うつ病や頻尿、過活動性膀胱などの泌尿器系およびパーキンソン病の治療に用いられる抗コリン薬と言われている薬の使用が認知症のリスクを上げるという研究が発表されました。 これまでは抗コリン薬は短期的な認知障害については指摘され
ApoCⅢ産生速度の増加が中性脂肪値を高くしているかもしれない
ApoCⅢは50年以上も前に発見されているのですが、一般の人にはあまりなじみがないかもしれません。私のブログでは何度も登場しているので知っている方もいるかもしれません。 ApoCⅢはリポタンパク質を構成しているアポリポタ
空腹時インスリンを測定していますか?
みなさんは空腹時インスリンを測定したことがありますか?20年前の論文ですが、虚血性心疾患のリスク因子として空腹時インスリン値が重要であることを示しています。 ただ、空腹時インスリンだけではなく、アポBとsdLDLの3つを
糖質制限とLDLコレステロール上昇5 ファスティングはLDLコレステロール値を上昇させる
これまで、糖質制限をしたときにLDLコレステロール値が上昇することがあり、その理由を考えてきました。(糖質制限とLDLコレステロール上昇1、2、3、4参照) ファスティングをしている方もいると思います。私も時々やります。
2018スカイランニング日本選手権で高村貴子さんが2冠達成!
以前の記事「スカイランニングで北海道の医学生の高村貴子さんが世界で3位!」で書きましたが、スカイランニングという非常に過酷なランニング競技で活躍する、旭川医科大学の高村貴子さんが「2018スカイランニング日本選手権」で2
インスリンで血糖値をコントロールすると、合併症やがん、死亡率のリスクは高くなる
2型糖尿病において、インスリンの注射で血糖をコントロールすることがあります。または、スルホニル尿素剤という薬によって無理やりすい臓からインスリンを出させる薬もあります。しかし、このようなインスリンを使った治療が本当に糖尿
ほとんどの病気は進化とのミスマッチである
医学は目覚ましい発展を遂げてきました。そして、以前では治らなかった病気が治ることも可能になったり、以前であれば死んでいた病気でも死亡率が低下しました。 しかし、本当に医学は進歩しているのでしょうか?確かに、診断する技術が