以前の記事「過体重、肥満関連のがんが40%を占める」でも書いたように、肥満関連のがんは非常に増加していると考えられています。 しかもアメリカでは現在、肥満に関連したがんが比較的若い世代に急激に増加しています。ランセットに
年: 2019年
日本の子宮頸がんはなぜ2000年を境に上昇を始めたのであろう?
子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)によってほとんどが発症すると考えられています。私もずっとそう思っていました。しかし、本当でしょうか? 大阪大学によって今回発表された研究を見て、上で書いたような疑問が起きました
糖質制限食 対 低脂肪食
糖質制限食(低炭水化物食)と低脂肪食での、体重および心血管危険因子に対する影響を分析したランダム化比較試験のメタアナリシスがあります。さあ、どちらが勝つのでしょうか?(図は原文より) 上の図は糖質制限食と低脂肪食とで様々
もしもLDLコレステロールが高いことがアテローム性動脈硬化症の原因だという仮説が正しいとするならば…? その3
LDLコレステロール減少の割合とアテローム体積の変化の比較した研究があります。プラバスタチンと比較してアトルバスタチンの方がアテローム性動脈硬化症の進行をより抑制できるというのです。(図は原文より) LDLコレステロール
再度 ご協力のお願い (追記 目標達成!)
私の大学の同期のものが、遠くケニアで障がい児に向き合う小児科医をしています。ケニアの障がい児のための事業であるシロアムの園代表として、日々頑張っています。 前回もご協力をお願いさせていただきました。その節は温かいご支援あ
心血管疾患のリスクと大出血のリスク あなたはどちらを選びますか?
心血管疾患のない人でも、「予防」目的にアスピリン投与が行われていることがあります。しかし、心血管疾患のリスクを低下させる一方で、大出血リスクを増加させる可能性があります。 今回の研究では13の無作為化試験を対象にメタアナ
慢性心不全では低コレステロールの方が死亡率が高い
慢性心不全の予後というのは非常に多因子性だと考えられますが、コレステロールが悪者に思っている人にとっては、高コレステロールも心不全にとって悪いのではないかと考えてしまうでしょう。 慢性心不全の人とコレステロールの関連はど
インフルエンザワクチンを毎年接種することの暗黒面
相変わらずインフルエンザのニュースが報道されていますが、今年(2018~2019)のシーズンは過去最多の患者数222万人を超えたそうです。(関連記事はここ) 2014〜2015年のインフルエンザシーズンは、カナダの統計で
朝食を摂るか摂らないか?朝食の利点はないかもしれない
朝食を食べることが健康的であるとずっと言われてきました。朝食を食べないと力が出ないとか、頭が回らないとか、ということも言われてきました。しかし、糖質制限が広まるとともに、食事回数についても様々な疑問がもたれ、食事回数を減
子供にとって本当にアセトアミノフェンは安全なのか? アセトアミノフェンと自閉症の関連
以前の記事「妊娠中のアセトアミノフェンの使用とLGBT」では妊娠中のアセトアミノフェンの使用とLGBT、自閉症の関連を書きました。では、生まれた後にアセトアミノフェンは影響があるのでしょうか? 一時期、MMRワクチン(麻