今年の箱根駅伝も青山学院大学が優勝し、見事3連覇を成し遂げました。11時間4分10秒という記録でした。2016年が10時間53分25秒、2015年が10時間49分27秒、その前の2014年は東洋大が優勝し10時間52分51秒、2013年が日本体育大学で11時間13分26秒と、久しぶりに11時間台の記録でした。2010年以前は10時間台というのは1回だけしかありません。瀬古選手が早稲田で走っていた時には、優勝タイムが11時間23分~31分だったので、今の方がかなり高速化していることがわかります。
それにしても、青学は強いですね。
その青山学院では「タバタ式トレーニング」を導入しているそうです。そして、私も昨年末ごろから自分に導入しました。青学のマネをしたわけではありません。青学が導入したことを知る前から始めました。北海道は冬場外を走ることがままならないので、室内でできるトレーニングを探していたところ見つけました。
このタバタ式トレーニング、ネットにも動画がたくさん出ていますが、偽物というか、本来のタバタ式の考え方とは違うものもいっぱいあるので気を付けてください。
タバタ式トレーニングの本が出ているので、詳しく知りたい方はお勧めです。
20秒のワークアウトと10秒の休息を1セットとしたものを6~8セット行うのですが、5セット目ぐらいからはグダグダになってきます。それぐらいきついトレーニングです。トータルで4分で終わってしまいますが、しばらく立てないぐらい疲れ果てます。
また、スマホのアプリでもこのタバタ式トレーニング専用のアプリがたくさんあります。20秒ワークアウトと10秒休息、8セットをカウントしてくれます。これで、最大酸素摂取量が増えることを期待しつつ、頑張ります。
青学大強さの秘密 今季から導入の「タバタ式トレ」
<第93回箱根駅伝>◇3日◇復路◇箱根-東京(5区間109・6キロ)
青学大が、史上初の3連覇&大学駅伝3冠に輝いた。2位早大に33秒差をつけて迎えた復路。山下りの6区から早大を突き放し、2位東洋大に7分21秒差をつける11時間4分10秒で総合優勝を決めた。
青学大の強さの要因には今季から導入した「タバタ式トレ」がある。1万メートルなどのタイムトライアルをした後に4分間、腕立て、もも上げなど激しい運動を繰り返す。長野五輪スピードスケート男子500メートル金メダリスト清水宏保氏らも取り入れた練習で、心肺機能の強化を図った。青学大では14年秋からフィジカルトレーナーの中野ジェームス修一氏を招へい。加速力を増すフォーム作りのため、ウオーミングアップから通称「青トレ」に取り組む。「タバタ式トレ」もその一環だった。
駅伝3連覇の青学も採用!? 「タバタ式トレーニング」ってなんだ?
今年もまた、往路から復路まで強さを見せつけて箱根駅伝3連覇を果たした青山学院大学。
彼らの強さを支える一因として、以前から高く評価されているのはフィジカルトレーナーの中野ジェームス修一氏。その理論に裏付けされたトレーニングプログラムはすでに体幹トレーニングなどの著書として数多く出版されており、目にする人も多いのではないだろうか。
そんな中、1月4日付の「日刊スポーツ」によれば、今季の青山学院大学が「タバタ式トレーニング」を導入していたと報じている。(参照:日刊スポーツ)
同記事によれば、“1万メートルなどのタイムトライアルをした後に4分間、腕立て、もも上げなど激しい運動を繰り返す。長野五輪スピードスケート男子500メートル金メダリスト清水宏保氏らも取り入れた練習で、心肺機能の強化を図った”とあるが、果たして「タバタ式トレーニング」とは、どのようなトレーニングなのだろうか?
海外で注目されセレブも導入
「元々はスピードスケートのナショナルチームのコーチをしていた入澤孝一先生(現高崎健康福祉大学教授)が導入していたトレーニングで、それを運動生理学的側面から研究し、効果を実証した論文が海外のトレーニングマニアの目に留まり、合理的で高い効果が得られる点が評価され、近年ではアメリカで『TABATA』と呼ばれてブームになっていました」と語るのは、このタバタ式トレーニングの名前の由来となった人物であり、日本唯一のタバタ式トレーニングの解説書『究極の科学的肉体改造メソッド タバタ式トレーニング』の著書である立命館大学教授の田畑泉氏だ。
日本よりむしろ海外で先に注目され、英国ではまるで「ビリーズ・ブート・キャンプ」のような形でブームになり、スカーレット・ヨハンソンやキャリー・アンダーウッド、マドンナなどのスターたちも日々のワークアウトに取り入れているという。
なぜそこまで注目されたのかというと、それはタバタ式の極めて合理的かつシンプルな方法による。
タバタ式とは、20秒のワークアウトと10秒の休息を1セットとしたものを6~8セット行う、すなわち4分間の運動で持久力の要となる最大酸素摂取量と、瞬発系能力の要となる最大酸素借が向上するのである。
もちろん、アスリートレベルであれば、「最大酸素摂取量(VO2MAX)の170%」という極めて高い強度(続けて行えば50秒程度で疲労困憊するくらい)のワークアウトを20秒×8セット行う必要があるため、かなりキツイトレーニングだと言われているが、一般人であればそこまで追い込まずとも「自分なりの精一杯の強度」でも身体機能の向上は見られるという。
また、身体機能増加以外にもメリットはあるという。
健康増進にも効果あり
「例えば、糖尿病の予防や治療にはGLUT4というタンパク質が重要な役割を果たします。このGLUT4は高強度インターバル・トレーニングのほうがより短期間で増加させることができるのです。さらに、大腸がんに繋がる前がん細胞を抑制する機序に関係があるSPARC(スパーク)を発現させるため大腸がん予防にも繋がることがわかってきました。GLUT4の増加などは3セット程度でも増加するため、6~8セット追い込むのが難しい人でも、糖尿病予防などのために行うのであれば3セットから始めてみてもいいかもしれません。もちろん、それでも強度の高い運動なので、糖尿病や高血圧、過体重などで関節に異常がある方や疾病を抱えている方は医師との相談の上で行ったほうが良いのは言うまでもありません」
青学駅伝チームでも採用されたという「タバタ式トレ」。市民ランナーの人のみならず、時間がない人の健康増進にも役立つかもしれない。
<文/日刊SPA!取材班>