高校野球を無観客で強硬開催? 10~30代の人が本当に感染を広めているのか?

全国の小中高が一斉に休校している現在、そして専門家会議が10~30代の若者が感染を広げていると発表した現在、高野連は春のセンバツ高校野球を無観客で強硬開催しようとしています。(この記事参照)11日に最終判断するようですが、たかが高校の部活です。学校も休校で部活も当然休んでいるところが多い中、高校野球がどれだけ特別なんでしょう。プロのスポーツでさえ試合が中止になっているのです。部活の野球をそんなにやらなければならないのでしょうか?

しかし、選手側から考えるとやっぱりやりたいという気持ちが強いでしょう。私もマラソンのレースに出たいです。非常に難しい判断ですね。早く日常が戻ってほしいです。

高校野球の話とはちょっと矛盾しますが、10~30代の若者は本当に感染を広げているのでしょうか?

新型コロナウイルスについて、専門家会議のお偉い方が、10~30代の人は感染しても軽症であり、その年代の人たちがそれよりも高齢の人たちに感染させているということを言い出しました。私はものすごい疑問です。恐らく40~60代でも軽症の人、無症状の人はかなりの割合で存在すると思います。なぜ、10~30代を狙い撃ちなのでしょうか?根拠がわかりません。

専門家会議では「若年層で感染が大きく広がっているエビデンス(根拠)はないが、そうでないと説明がつかない」としています。(この記事参照)説明を付けるために、根拠もなく若年層に押し付けているのです。「若者は感染しても症状が軽い人が多く、感染に気づかないまま、重症化しやすい高齢者らに感染させている可能性があるとの見解を示した。」としていますが、若者に限らず、どの年代でも軽症者はいて、その誰かが感染に気付かずに広めているのではないでしょうか?これまでの風邪と症状が同じであれば、新型コロナウイルス感染と気づくはずがありません。

名古屋のハワイ旅行帰りの60代の夫婦から次々に感染が広がり、現在までに20人ほどの感染者が出ています。若者を媒介者のように決めつけないでほしいです。

北海道では中富良野町で10歳未満と10代の兄弟の感染者が出ました。兄弟が同時に感染し潜伏期の違いで発症がずれた可能性はあります。しかし、その両親には感染者は現在のところ出ていません。中富良野町ではその後60代男性が1人陽性となっただけです。

他に10歳未満の感染者が3人いますが現在までにその濃厚接触者が感染しているという報告は出ていません。これらの子供たちは症状がはっきり出ていた状態です。しかも10歳未満や小学生であれば、その両親は相当な濃厚接触だと推測できます。しかし、現在までには家族に感染は認められていません。このウイルスはすごい感染力を持ちながら、子供から親に感染していないというのは非常に不思議です。WHOの報告書によると、中国ではウイルスの人から人への感染が主に家族で発生しているとしています。ほとんどのクラスター(78%-85%)は家族で発生しています。そして、「WHO調査報告書 全国一斉休校に根拠なし」でも書いたように、感染経路は子供から大人ではなく、大人から子供となっているのです。

その他の10代の感染者の40代の濃厚接触者(恐らく母親でしょうか?)が陽性で無症状でしたが、どちらが先に感染したのかわかりませんし、発熱前に東京に旅行しているので、もし一緒に旅行していたら、そこで同時に感染していた可能性もあります。

北海道だけの感染者についてですが、発症日よりどの年代からどの年代に感染したかを推測してみました。3月3日現在では北海道で79名の感染者がわかっています。

60代男性50代女性
70代女性80代男性
80代男性40代女性
20代男性70代男性
50代または70代男性50代男性
50代男性
50代男性40代男性
60代女性70代女性
20代男性60代男性(開業医)
30代男性50代男性
20代女性30代女性
60代女性

濃厚接触者などの調査からのものなので、家族である人の感染も含まれていると思います。20代から60代の開業医の医師への感染は患者からの感染なので、別にして、20代や30代から40代以上への感染が非常に多いわけではありません。もちろんこれらは症状を示している方なので、軽症者がどうなっているかはわかりません。それにしても、どこから10~30代が感染を広げていると推測したのでしょうか?

今の時代40代以上も非常にアクティブです。多少の風邪症状までであれば出歩くこともあるでしょう。仕事も簡単には休めません。本当に10~30代が感染を広げているというのであれば、政府は北海道にマスクを送る前に全国の10~30代の人にマスクを配るべきです。(この記事参照)マスクは感染予防という目的よりも、感染拡大防止の役割の方が大きいのですから、感染を広げる可能性がある人にまずは配るべきなのです。

しかし、もっとその前に政府は医療施設や介護施設にマスクを供給すべきです。病院のマスク不足が深刻です。医療従事者は感染している人と接触するリスクが非常に高く、正直いつ感染していてもおかしくありません。医療従事者は免疫力が低下した人と接触も非常に多くなります。医療従事者が感染を拡大させないためにもマスクは必要だと思います。予防の観点よりも感染拡大防止です。手術用のマスクがなくなれば、手術ができなくなる可能性もあります。政府は北海道にマスクを送り、「ちゃんと対策をやっているぞ!」というパフォーマンスを見せたいのでしょうが、順番が違います。

今は医療現場を守らないと、感染者が増加した時に非常に困ることになります。3月のマスクの生産量は6億枚と言っていました。(この記事参照)こんな少ない量で、優先的に医療施設や介護施設に供給せずに、医療施設や介護施設は今後も今まで通りやっていけるのでしょうか?

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コメント

  1. 鈴木武彦 より:

    アベノミクスや積極的な外交で、評価が高かった
    安倍総理が、”有事”では意外と対応能力が無い事が露呈。
    景気良くしてくれるならと、目をつぶってきた安倍さんへの忖度等の問題も、森友学園裁判で有罪判決が出た事を皮切りに、桜を見る会・加計学園・資質不足の大臣任命責任・国会での総理の野次など、次から次へと追求が強められれば、政権維持も困難になりそうです。

    かと言って、東大理系学部卒の「科学的資質」を期待された鳩山総理も期待外れだった
    トラウマもあり、指導者迷走状態でもあります。

    • Dr.Shimizu より:

      鈴木武彦さん、コメントありがとうございます。

      安部さんの肩を持つわけではありませんが、多くの国でこのようなこれまで経験した事のない有事に対して、対応能力がないことが露呈しています。
      最も対応能力があったのは台湾でしょうかね?
      日本には優秀なブレインがいないようですね。

  2. 鈴木武彦 より:

    確かに仰るとおりだと思います。
    いくら優秀でも1人では進まないですので。
    優秀なブレーンを適材適所に配置するマネジメントが、国家に関わらず組織では必須なのでしょうね。

    台湾の女性指導者、的確でスビード感有る
    対応をされていますね。

    今後、アウンサンスーチー女史の様に(失礼ながら)
    劣化しない事を期待してます。