2020/7/6現在 | 総件数 | 総死亡 | 100万人当たりの陽性者数 | 100万人当たりの死亡率 | 超過死亡 |
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スペイン | 297,625 | 28,385 | 6,366 | 607 | (+++) |
イギリス | 285,416 | 44,220 | 4,204 | 651 | (+++) |
イタリア | 241,611 | 34,861 | 3,996 | 577 | (++) |
ドイツ | 197,633 | 9,086 | 2,359 | 108 | (-) |
フランス | 166,960 | 29,893 | 2,558 | 458 | (++) |
スウェーデン | 71,419 | 5,420 | 7,071 | 537 | (++) |
ベルギー | 62,016 | 9,771 | 5,351 | 843 | (++) |
オランダ | 50,621 | 6,127 | 2,954 | 358 | (++) |
ポルトガル | 43,897 | 1,614 | 4,305 | 158 | (+) |
スイス | 32,315 | 1,965 | 3,733 | 227 | (+) |
アイルランド | 25,527 | 1,741 | 5,169 | 353 | (+) |
オーストリア | 18,365 | 706 | 2,039 | 78 | (-) |
デンマーク | 12,832 | 606 | 2,215 | 105 | (-) |
ノルウェー | 8,930 | 251 | 1,647 | 46 | (-) |
フィンランド | 7,257 | 329 | 1,310 | 59 | (-) |
ルクセンブルク | 4,522 | 110 | 7,223 | 176 | (-) |
ハンガリー | 4,189 | 589 | 434 | 61 | (-) |
ギリシャ | 3,519 | 192 | 338 | 18 | (-) |
エストニア | 1,994 | 69 | 1,503 | 52 | (-) |
マルタ | 672 | 9 | 1,522 | 20 | (-) |
超過死亡の欄はデータをもとに大雑把に評価して記しました。100万人当たりの死亡者数が100人前後であれば、ほとんど無傷状態です。日本はたった8人です。では、2017年頃からの各国の超過死亡の推移を見てみましょう。下の図はZスコアで示しています。詳しくはご自身で調べてみてください。偏差値のようなものです。このグラフではZスコア2までを正常範囲として、4以上を大幅な増加としています。(日本語と英語の表記が混在して見辛くて申し訳ないです。データはここより)
上の図は各国の全年齢の超過死亡の推移です。確かに感染爆発を起こしたイタリアやスペインやイギリスの波は大きくなっています。スウェーデンの波はイギリス、フランスやベルギーよりも小さいですね。ロックダウンが有効だった証拠は全くないように見えます。
一方全く波が立っていない国も多いのがわかります。そして、傾向としては今年のコロナの超過死亡の波が大きい国は、その前の2017年~2019年の冬場の波も比較的大きいのが特徴です。つまり、新型コロナウイルスで多くの死者を出している国は、今年に限らず、新型コロナほどではないですが、他の感染症などで毎年のように冬に多くの死者を出しているのです。
もしかしたらBCGは季節性インフルエンザや他の肺炎の死亡率も下げているのかもしれません。もともと免疫力の低い国は毎年のように超過死亡が大きく増加する季節があると考えられます。そして、今回はそれがいつもの年より大きく表れたに過ぎないかもしれません。
上の図は85歳以上に限定した超過死亡です。高齢者にとって新型コロナウイルスは死亡リスクが高いと考えられていますが、実は超過死亡で見ればいつもと全く変化のない国もたくさんあるのです。そのような国ではよくある肺炎と同じような割合でしか死亡していないのでしょう。恐らく日本でも同じではないかと思います。スペインやイギリス以外の波の大きさも、2017年の冬の波と大して変わらない国もあります。イタリアはまさにそうです。2017年にヨーロッパで感染症によって大量の死者が出た、と騒がれた記憶はありませんし、ましてやロックダウンしたなんてこともありませんでした。
上の図は15~44歳の超過死亡です。通常死亡リスクが非常に低い年代です。しかし、不思議なことに、UK(England)、イギリスだけがこのコロナの時期にこの年代の超過死亡が非常に多いのです。UKの他の地域ではこの年代の超過死亡は増加していません。何がイギリスで起きていたのでしょうか?謎です。
いずれにしても超過死亡の推移を見れば、ヨーロッパはすでに収束ですね。
日本もこのようなデータを速やかにネット上に示してほしいですね。
統計的科学的に分析されると、恐れるに足りずとも思います。
新型コロナウィルス感染症、日本に限らず、全世界で脅威になっているのは心理的な部分が大きいのでしょうか。
鈴木 武彦さん、コメントありがとうございます。
恐らくマスコミが一切の報道をやめれば、新型コロナのパンデミックは終息すると思います。
欧米諸国に比べて日本人に新型コロナ感染症の患者数や重症者が少ない理由について、『日刊ゲンダイ』のインタビューに答えて東京大学医科学研究所システムウイルス学分野の佐藤佳准教授が述べている内容は、第一線の研究者の発言だけに興味深いですね。
Dr.Shimizuさんが論説されている内容と重なる部分が少なくないかと思います。
https://hc.nikkan-gendai.com/articles/275068
【以下、記事から引用】
「中国発の新型コロナに似たウイルスに対する免疫が、知らず知らずのうちに身についているのではないか、というのです。BCGを接種している日本人は新型コロナに強いことが話題になりましたが、日本人は不顕性のウイルス感染などにより、もともとベースの免疫力があるのが原因ではないか、との考えがあります。つまり、いろいろなウイルスに感染した経験があるため、ベースの免疫が『訓練』され、さまざまな抗体を持ち、新型ウイルスに特異的ではないものの、それに近いものを持っていて、それが発動することで、ある程度の防御になっているのではないか、というのです」
『驚異のウイルスたち』
http://webreprint.nikkei.co.jp/r/47FBB648D4574DD09D609F1E1AFB109F/
NANAさん、コメントありがとうございます。
過剰な消毒、手洗い、マスク、ソーシャルディスタンス等で様々なウイルスや細菌に感染しにくくなっていると思われます。
恐らく、このまま続けると免疫機能が訓練されず、さらに免疫力が低下する人がかなり出てくるのではないかと思います。
特に子供たちが心配です。
https://www.youtube.com/watch?v=3vo19Y0arac
https://m.youtube.com/watch?feature=youtu.be&v=3vo19Y0arac
山中先生と西浦先生の対談です。
ジェームズ中野さん、情報ありがとうございます。
もう西浦先生はいいでしょう。京都で研究に没頭してほしいです。