うつ病は以前の記事「うつ病の大きな原因のひとつは炎症である」で書いたように、原因は糖質過剰摂取だけではないとは思いますが、炎症により起こっている可能性が高いと考えています。そうすると、抗うつ薬を飲んでも全く根本的な治療にはならず、長期に抗うつ薬の治療を受けていれば当然悪化すると思います。
そのことを示した研究が発表されました。(図は原文より)
グラフの灰色のついた方がうつ病の患者さんで、9年後の状況がどうなったかを示しています。グラフが上に行くほど悪くなったことを示します。そして、左が治療無し、次がうつ病の薬は処方されていないけれども何らかの治療をしている人で、不十分な患者、次が十分な患者、左から4、5番目のグラフは抗うつ薬の治療を受けており、4番目が不十分な患者、5番目が十分に抗うつ薬の治療を受けた患者です。
一目瞭然で、十分に抗うつ薬の治療を受けた人が最も悪化しています。
このような状況は「医原性」でしょう。つまり、医療を受けたことが原因で起こっている、さらに言えば、抗うつ薬はうつ病を治すものではなく、一時的には症状を改善させたかのように見せて、実際には悪化さえている、ということになります。根本を解決すべきです。
「Poorer Long-Term Outcomes among Persons with Major Depressive Disorder Treated with Medication」
「投薬治療を受けたうつ病患者の長期的な結果がより悪い」(原文はここ)