肥満女性は肌がボロボロ?

肥満になると、皮膚の状態も悪くなるようです。高インスリン血症や炎症がお肌をボロボロにすると思われます。以前の記事「皮膚黒ずんでいませんか? 黒色表皮腫(Acanthosis nigricans)は糖尿病の危険因子である」で書いたように皮膚の黒ずみもインスリン抵抗性が原因と考えられています。

この研究によると、肥満の人では、お肌の表面が粗くなり、保湿機能が低下し、赤みが増えてしまいます。

いくら良い化粧品を使っても、中身から変わらないと効果は上がらないのではないでしょうか?お肌のお手入れは食事からですね。

「Characterization of skin function associated with obesity and specific correlation to local/systemic parameters in American women」

「肥満に関連した皮膚機能の特徴およびアメリカ人女性の局所/全身パラメータとの特異的相関」(原文はここ

要約

背景
肥満は、糖尿病、高血圧および脂質異常症の主要な原因としてだけでなく、難治性の皮膚病の危険性としても問題であると考えられている。肥満の皮膚機能への影響は明らかにされていない。肥満に関連する皮膚疾患のメカニズムを明らかにするために、肥満の人の皮膚機能を特徴づけ、可能性のある影響因子を特定することを目的とした。

方法
肥満および非肥満の93人の白人女性において、計器での測定、生化学およびリピドミクスを含む複雑な分析を顔面皮膚および身体評価のために実施した。

結果
肥満では、炭水化物と脂質の代謝不均衡、自律神経活動、分泌因子が確認された。肥満の皮膚特性では、表面の粗さが70%高く、含水率が12%低く、角質セラミドの脂質プロファイルの変化が観察された。特に、非肥満と比較して[NP]型セラミドが7%の減少を示した。さらに、肥満では、皮膚血流が34%増加し、著しい発赤が観察された。相関係数は水分含量が角質層中のセラミド組成、赤み、血流、TNFαなどの局所皮膚指標と強く相関しているのに対し、皮膚表面の粗さは血清インスリン、レプチン、およびIL-6という全身指標と相関していることが明らかになった。

結論
肥満の人の皮膚の特徴は、(A)細胞間脂質の不均衡を伴うバリアーおよび保湿機能の低下、(B)血行力学的変化を伴う赤みの増加、および(C)表面の粗さであった。各症状は、自律神経 – 血管系、炎症およびインスリン抵抗性に関連する局所および/または全身の生理学的障害の異なる原因によるものであることが示唆された。

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