アルツハイマー病に対するアミロイドβを標的にした高価な薬の効果はほとんどない

アルツハイマー病にレカネマブ(商品名:レケンビ)を本当に効果があり、使いたいと思う医師はいるのでしょうか?お金儲けの医師はいるけど、本当に信じているのであれば、お花畑ですね。

アルツハイマー病はアミロイドβが原因ではありません。だからそれを除去しても認知機能が改善するわけありません。

ネズミさんでは、アルツハイマー病マウスにおいて、記憶をつくりだす脳領域のドーパミンの不足が、記憶障害を引き起こしていることを発見というニュースが出ていました。(ここ参照)

でも、なぜドーパミンの不足が起きるかが大事ですよね。それは脳のインスリン抵抗性によると考えられます。だから、治療には薬投与ではなく糖質制限が正解です。

さて、アルツハイマー病薬のレカネマブをはじめ、アミロイドβを標的とするモノクローナル抗体はどれくらいの効果なのでしょうか?プラセボや無治療と比較して、少しは良いのでしょうか?

今回の研究は、コクランです。コクランも最近は企業からお金が回っているのか、ちょっと心配な結果を出すことがありますが、今回はどうでしょう。

20,342人の参加者を含む17件の研究を対象としました。研究参加者の平均年齢は70歳から74歳でした。7件の研究は軽度認知症の参加者のみを対象とし、1件の研究は軽度認知障害の参加者のみを対象としていました。残りの研究は、様々な年齢層の参加者を対象としていました。参加者の認知障害の平均期間は17か月から52か月でした。

重要なことは、すべての研究は製薬業界からの資金提供を受けて実施されています。ということは、非常に良い結果が出ても不思議ではありません。どうでしょう?

18か月時点での研究結果です。

認知機能はプラセボと比較して、アミロイドβを標的とするモノクローナル抗体は、ADAS-Cog(アルツハイマー病評価尺度-認知機能)スケールで測定される認知機能にほとんど、あるいは全く差をもたらさない可能性が高く、標準化平均差は-0.11とわずかなものでした。

認知症の重症度について、モノクローナル抗体は、CDR-SB(臨床認知症評価尺度の合計)スケールで測定される認知症の重症度にほとんど、あるいは全く差をもたらさない可能性があり、標準化平均差は -0.12でした。

機能的能力は、モノクローナル抗体は、ADCS-ADL(アルツハイマー病共同研究 – 日常生活動作)スケールで測定した場合、機能的能力にほとんどまたは全く差をもたらさない可能性が高く、標準化平均差は0.09、ADCS-iADL(アルツハイマー病共同研究 – 手段的日常生活動作)スケールで標準化平均差は0.21、ADCS-ADL-MCI(アルツハイマー病共同研究 – 軽度認知障害の日常生活動作)スケールで標準化平均差は0.23と増加したとしてもわずかでした。

有害事象です。浮腫(E)および出血(H)を含むアミロイド関連画像異常(ARIA)について、ARIA E(つまり脳の浮腫)、ARIA H(つまり脳の出血)を見てみると、モノクローナル抗体は、ARIA Eの発生率をわずかに増加させる可能性が高く、1000人あたり107人も増加します。10人に一人以上です。症状を示すARIA Eは1000人あたり29人増加です。症状のあるARIA Hは1000人あたり4人増加にとどまりました。

18か月時点で、モノクローナル抗体は、重篤な有害事象1000人あたり6件増加、全死亡率は 1000人あたり2件増加であり、増加させません。

18か月で非常に高価な薬を使っても、認知症はほとんど完全を示しません。

脳からアミロイドを除去することに成功しても、アルツハイマー病による軽度認知障害や軽度認知症の患者において、臨床的に意義のある効果は認められないのです。しかも利益相反バリバリの研究の結果です。

厚労省は、この薬の保険適応をすぐに止めることです。この薬は非常に高価です。しかしそれに見合う結果が出ていません。無駄な医療費を使うのをやめましょう。内科、神経内科の医師に勧められても、無視しましょう。

「Amyloid‐beta‐targeting monoclonal antibodies for people with mild cognitive impairment or mild dementia due to Alzheimer’s disease」

「アルツハイマー病による軽度認知障害または軽度認知症の患者に対するアミロイドβ標的モノクローナル抗体」(原文はここ

2 thoughts on “アルツハイマー病に対するアミロイドβを標的にした高価な薬の効果はほとんどない

  1. 糖質制限しないでアルツハイマー病の治療を
    しようとするのはアクセル踏みながら
    ブレーキ踏んでいるように見えます。
    ブレーキにもなっていないかも
    しれませんが。

鈴木武彦 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です