先日の記事「ニュージーランドのスーパーマーケットでは子供に糖質入りドリンクの販売を止めた」で、ニュージーランドの一部で糖質入り飲料の販売制限について書きました。また、これまでも糖質入りの飲料の学校での販売や子供への販売について規制すべきではという趣旨のことを書いてきました。
チリは国全体で、かなり大胆な掃討戦を仕掛けているようです。非常に素晴らしい決断です。
トニー・ザ・タイガーというのは知っていますか?ケロッグの箱に描かれている子供向けのトラのキャラクターです。チリではこのようなキャラクターを使うことはできないのです。
最近のニューヨークタイムズの記事によると、
「食品法は2年前に制定されて以来、ケロッグのような多国籍企業が砂糖の入ったシリアルの箱から象徴的な漫画のキャラクターを取り除き、若い消費者を誘うために小物を使うKinder Surprise(玩具付き菓子)のようなキャンディの販売を禁止している。この法律は、チリの学校でアイスクリーム、チョコレート、ポテトチップスのようなジャンクフードの販売を禁止し、テレビ番組や若者向けのウェブサイトで宣伝されることを禁じている。」
というものです。さらに来年からはこのような広告が午前6時から午後10時の間にテレビ、ラジオ、映画館から完全に排除されるそうです。
チリでは糖質を多く含む飲料のソーダ税が18%!です。
チリのある国会議員は「砂糖は、テロと自動車事故よりも多くの人々を殺している」と語っています。
日本も今すぐに見習って実行するべきです。キャラクターのついたお菓子などの禁止、おもちゃ付きのお菓子やジャンクフードの禁止、子供が起きている時間のジャンクフードやお菓子の宣伝の禁止、糖質入りの飲料やお菓子の子供への販売制限などを行うべきです。
「In Sweeping War on Obesity,Chile Slays Tony the Tiger」
「肥満の掃除戦では、チリはトニー・ザ・タイガーを殺す」(原文の記事はここ)