座るのをやめて立ち上がっても非常にわずかしか消費エネルギーは増加しない

座ってばかりいることは健康には良くないと思いますが、その座っている時間の6時間分を立って過ごすとどれほど消費エネルギー量が増えるのでしょうか?

「Differences of energy expenditure while sitting versus standing: A systematic review and meta-analysis」

「座っている間 対 立っている間のエネルギー消費の違い:体系的なレビューとメタ分析」(原文はここ)

要約
背景
座っていることを立っていることに置き換えることは、座っている時間を減らし、日々のエネルギー消費を増やすためのいくつかの推奨の1つであるが、立っていることと座っていることとの間のエネルギー消費の違いは議論の余地がある。この体系的なレビューとメタアナリシスは、この違いを判断することを目的としていた。

結果
座っていることと立っていることのエネルギー消費の平均差は0.15kcal /分であった。女性の差は0.1 kcal /分であり、男性では0.19 kcal /分であった。観察研究は、無作為化試験(0.2kcal /分)と比較して、エネルギー消費(0.11kcal /分)の差が少なかった。65kgの人が、1日に6時間座っていることを立っていることに置き換えることにより、54kcal /日のエネルギーが追加で消費される。エネルギー摂取量の増加がないと仮定すると、このエネルギー消費量の差は、1年間で約2.5kgの体脂肪量のエネルギー量に変換される。

結論
座っていることを立っていることに置き換えると、長期的に体重増加を防ぐために、座ったままの生活習慣の潜在的な解決策となり得る。

 

最近スタンディングデスクを採用しているオフィスも増えているようです。どのような目的で採用するかはそれぞれの事情ですが、体重管理の目的に選択するほど効果は無いようです。

1日に6時間立ったままの時間を増やしても、たった54kcalの増加に過ぎません。白米で考えたら32gです。一口ぐらいの量だと思います。プリンなら半分くらい、豚肉14gです。こんなわずかな量のエネルギーのコントロールはできません。

体重管理はこんな立ったり座ったりだけでできるものではありません。糖質を制限すればそれだけで簡単に体重管理が可能です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です