最近の製薬会社の薬の売り方は素晴らしいですね。とにかく病気でないものまで病気と思わせて、病院へ足を運ばせ、そこで製薬会社のセールスマンとなった医者に薬を処方させて儲ける。新聞やテレビのコマーシャルでどんどん一般の人に訴えかける。すぐに病院へ行けと。そうすれば夢の様に症状が改善するなんてことを暗に思わせて。
以前、「心のカゼ」というキャンペーンを大々的にはり、うつ病患者を爆発的に増やすことに成功しました。うつ病でもない人にうつ病の病名を付けて、どんどん処方する。効きもしないのに。そして恐ろしい副作用も。
興味のある方は下の本を読んでみてください。
現在は、禁煙外来への誘導が激しいですね。テレビのコマーシャルでは親子を出演させ、子供が父親にたばこを止めるように感動的(?)な作文を読むCMです。
いつから喫煙は病気扱いになったのでしょうか?嗜好品ではないのでしょうか?それともいろいろな病気の素だから、予防医学的に禁煙をさせたいのでしょうか?いつから予防が保険適応になったのでしょうか?非常に疑問です。
また裏でお金の匂いがしますね…
それとも喫煙は麻薬や覚せい剤と同じ依存症だから、病気扱いということでしょうか?
禁煙外来で現在処方される薬の一つにチャンピックスという薬があります。私はかなり昔に禁煙を成功させているので、チャンピックスという薬に無関心で知識が無かったのですが、最近何人かの方が、チャンピックスを処方されて禁煙をしているのだけど、どうも気持ちが落ち込んだりさみしい気持ちになる。処方された医者に相談したけど心配ないと言われた、との話を聞いてネットでチャンピックスを調べてみました。
そこで、ぞっとしました。何と脳に働く薬ではありませんか?(本当に無知で恥ずかしいです。)
うつ病の「心のカゼ」キャンペーンの薬もそうでしたが、最近の薬は脳に作用する薬が多すぎます。脳は非常に複雑なネットワークを形成していて、そこにいろいろな神経伝達物質が複雑に制御されています。だから、あることに効果があるからと言ってその物質だけを増やしたり減らしたりすれば、脳のバランスが崩れ、様々な副作用が現れる可能性があります。
今回のチャンピックスは脳のニコチン受容体と、さらにドパミンという重要な物質に作用します。本当にうまく働けば狙い通りの効果が得られる可能性がありますが、薬の効き方は人それぞれ違います。このドパミンのバランスが崩れれば、体が思うように動かなくなったり、やる気が低下したり、逆に攻撃的になったり、集中力や認知機能が低下したりなど起きてもおかしくないと思います。そのような副作用が現れても、処方した医師は心配ないと言っていたのです。
チャンピックス使用上の注意には「チャンピックスを服用後に、めまい、眠気、意識障害等の症状があらわれ、自動車事故に至った報告があります。事故をふせぐため、自動車の運転など危険を伴う機械の操作はしないでください。」
とあります。薬を使うターゲットは現役の社会人でしょう。その現役の社会人で上の注意が守ることができる方たちはどれぐらいいるでしょうか?
「今、禁煙の薬を飲んでいるので、仕事は車を使わないものにして下さい。」とか「重要な仕事は現在できません。」
などと言うのでしょうか?
どれだけの人がこのチャンピックスの危険性を十分理解したうえで使用しているのでしょうか?恐らく安易に処方されているので、受け止め方もかなり安易だと思います。でも、何か起きたら自己責任にされますよ。
本当かどうかは知りませんが、「米国FDA調べでは重篤副作用件数ワースト1位になったこともある」だそうです。
このような薬を服用する場合、車や電車や飛行機の運転など絶対にやめた方が良いと思います。実際に何件も運転中の意識障害の報告はあります。(航空業界は国土交通省からの通達でチャンピックス禁止としているそうです)
いざというときを考えて、脳に働く薬は一人暮らしでは絶対に服用しない方が良いと思います。家族がいないと異変に気づかない場合もありますから。