無意味な地震予知と原子力発電所

北海道の地震で北海道全体が停電になりました。職場は昨夜に電気が復旧しましたが、自宅はいまだに(9月7日10時現在)停電中です。

以前の記事「北海道に巨大地震の可能性? 占いレベルでしょ!」で書いた、巨大地震が現実に起きました。しかし、専門家が指摘していたものとは違います。別の場所で巨大地震が起きました。さらに、主要な活断層といわれている「石狩低地東縁断層帯」とも違う、未知の断層で起きたと発表されました。

「石狩低地」ではない断層=胆振東部地震の震源-政府調査委

2018年09月06日 22時55分 時事通信より(記事はここ

政府の地震調査委員会は6日午後、北海道厚真町で最大震度7を観測した胆振東部地震について臨時会合を開き、近くにある「石狩低地東縁断層帯」ではない断層が震源になったとの見解をまとめた。 同断層帯は主要活断層の一つで、主部と南部に分かれる。今回の震源に近い南部が活動した場合、マグニチュード(M)7.7以上の地震が起きると評価されていた。 今回のM6.7の地震の震源が深さ37キロであるのに対し、同断層帯南部の深さは25キロ程度とみられる。断層面の地表に対する傾きも違うため、地震調査委はこれまで知られていない別の断層で起きたと判断した。 平田直委員長(東京大教授)は記者会見で、「内陸の地震は、過去に大きな地震が繰り返し起きた活断層ではない所でも起きる」と指摘。その上で、地震活動が活発な地域であることから、「石狩低地東縁断層帯の地震には今後とも注意していただきたい」と述べた。

これまでも、「熊本地震の報道、「心のケア」?」でも書いたように、専門家が危険だと指摘している場所ではないところで巨大な地震が起き続けています。簡単に言えば、専門家は3流の占い師レベルだということです。当たりません!地震の研究に税金を使う意味はありません。

何度も言っていますが、地震の予知はできません。活断層も意味がありません。活断層が見つかっていようが、今回の北海道のようにこれまで知られていない別の断層でこんなにも巨大な地震が起きてしまうのです。日本中どこにでも起きる可能性があるということです。

ということは、断層によって地震を議論しても無駄だということになります。さらに、原子力発電所についても、活断層があるから再稼働が難しいとか、活断層がそばにないから大丈夫だとか、という議論も全くの無駄です。原子力発電所の真下で巨大な地震が起きても大丈夫であれば良いのですが、そのような構造を作ることは不可能です。

北海道では泊原発が現在止まっていますが、使用済みの燃料を冷却し続けなければいけないので、このような大規模な停電が起きると危険な状態になりかねません。泊原発のあたりは今回の地震で震度2です。それなのに外部電源が喪失してしまいました。非常用の発電機で対応したようですが、それが別の要因で使えない状態になったりしていたら非常に危険な状態になっていたのです。前日には北海道も台風で被害を受けていました。もう一つ何かが重なれば、重大な事故になりかねません。

一カ所の発電所が被害を受けただけで、北海道全体が長時間の停電です。しかも30時間以上経ってもまだ50%以上が停電です。電気の供給というところでのリスクマネージメントだけでなく、非常に危険な原発を持っているということへのリスクマネージメントは、本当に「お粗末」です。

このようなことがある度に「想定外」という言葉が出ます。しかし、平和ボケしている日本全体の「想定」は甘すぎるのではないでしょうか?

今年、日本はものすごい猛暑、酷暑でした。記録的な気温を連発していました。しかし、東日本大震災以来、稼働している原子力発電所はわずかです。にもかかわらず、電力が足りなくなっている地域はありませんでした。原発なしでもこの夏の期間をしのげたのです。震災の後はパフォーマンスのように「計画停電」を行っていました。しかし、そのことを忘れてしまうくらい、全く困った状況にありません。

この日本に原発は必要でしょうか?今回の北海道のように全域で大規模な停電が起きたとき、外部電源が喪失した時、本当に原発は大丈夫なのでしょうか?一度作ってしまった原発で使った燃料は長期間冷却が必要です。そして、使用済み燃料をどう処理するかも決まっていない状態です。見切り発車して、後のことは後世に任せるつもりでしょうか?

福島の原発の汚染水は未だに増え続けています。置く場所が無くなってきています。恐らく、海に捨てるつもりです。海に汚染水が流れては困るので、それをタンクに貯めていたはずなのではないでしょうか?

つまり、福島の原発事故でこれまでに起きていることは、現在ではすでに想定範囲内だということです。他の原発でも同じような状況に置かれたとしても、対処ができる計画であれば良いのですが、恐らく想定は非常に甘い想定になっていると思われます。メルトダウンが起きても周りに影響を及ぼすことなく対処できる、その後の処理も周りに影響がなく対処ができる想定でなければならないはずです。多くの犠牲の上でしか対処ができないものはいりません。

メルトダウンが起きないように予防することは最も重要ですが、万が一起きても大丈夫であることも同じくらい重要です。

もう一度原子力発電所が必要かどうか、考える必要があると思います。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. 沖 しらね より:

    今回の大地震、お見舞い申し上げます。
    原発危機に対しての、記事全く同感です!
    私は福島県在住ですが、いま溜まり続けるストロンチウム水を薄めて海に流せば大丈夫と政府は説得しようとしています。
    多分、本当は、それ以外の方法が無いのでしょう。
    地震の影響で、お忙しい日が続きますね。
    ご自愛なさりつつですが、ブログをよろしくお願いいたします。

    • Dr.Shimizu より:

      沖 しらねさん、コメントありがとうございます。

      ずっと停電していて、ネットの通信状態も不安定でした。やっと今日9月7日の19時30分ごろ自宅でも停電が復旧しました。
      ご心配ありがとうございます。
      福島に比べれば、私の状態は何とも大したことがないです。それでも、こんなに不自由なのですから、本当に東日本の震災では大変だったと思います。

      汚染水を薄めても、全て海に流せば非常に大量になるはずです。タンク1個分を薄めて捨てようが、そのまま捨てようが、海に流す汚染水の量は同じです。
      国民を騙そうとする政治家や役人、東電が飲み干せ!(ちょっと言い過ぎですが)
      海は誰のものでもなく世界中のみんなのものです!人間だけでなく全ての生き物のものです!
      こんな声なんて届かないでしょうね?

  2. ミホ より:

    清水先生、こんにちは。

    地震の翌朝、信号もついていない中、警察官の交通整理をありがたく思いながら出勤しました。
    職場は当日の昼過ぎには電気は復旧しました。灯台が近いので復旧が早いらしいです。(真偽は定かではありませんが)断水の噂もありましたが、断水はありませんでした。
    オール電化の高齢者施設なので、カセットコンロで入居者さんの食事を作っていましたが、ガスボンベだって限りがあるだろうに、職員がカップ麺にお湯をもらいに行ったりしていて、何だか残念でした(笑)

    私の自宅は棚のフィギュアが2、3個落ちたくらいで、何かが壊れたり崩れたりもなく、ガスも水道も出たので、冷凍庫の中身を加熱して、お弁当にして普通に出勤しました。

    冷蔵庫にはゆで卵、生ハム、ベーコン、チーズ、バター、サラダチキンなどがあり、常温でもまあ大丈夫そうだったし、ナッツの買い置き、煮干し、高野豆腐、おからパウダー、プロテインもありました。
    いざとなったらオリーブオイルをごくごく飲むことも視野に入れて過ごしました。
    意外と食べ物に関しては不安はありませんでした。
    一番の心配はガソリンでした(笑)

    幸い、昨夜自宅に帰ったら(19時ころ)電気は復旧していました。

    まだ復旧していない地域もあるかと思いますが、早く日常に戻れますようお祈り申し上げます。

    清水先生もご無事で何よりでした(*^^*)

    • Dr.Shimizu より:

      ミホさん、コメントありがとうございます。

      全道的にほぼ停電は解消し、良かったですね。
      糖質制限をしていると意外とこのような状況でも食べるものがありますよね。
      ミホさんもご無事でなによりです。