手術と麻酔の技術の進歩により、高齢の患者を手術できるようになりました。手術の利点にもかかわらず、やはりリスクを理解する必要もあります。 手術以外では、「隠れ」脳梗塞は顕性(症状のある)脳卒中よりも一般的であり、認知機能低
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糖尿病はグルカゴンの反乱なのか?
「糖尿病はグルカゴンの反乱だった」という本が最近話題になっており、糖質制限を推奨しているものとしては、やはり読むべきであろうと思い、先日読みました。たがしゅう先生のブログでの考察も面白く、非常に参考になると思います グル
めまいも糖質過剰症候群である その2 メニエール病
以前の記事「めまいも糖質過剰症候群である その1」では、めまいの原因として最も多い良性発作性頭位めまい症と糖質過剰摂取について書きました。耳が原因となるめまいの第2位はメニエール病です。 メニエール病の症状には、難聴、耳
肉よりも魚や野菜は健康的か?
久しぶりのブログ更新となってしまいました。週末私用で東京に一時的にいたのですが、帰りの飛行機が台風15号の影響で欠航となり、その次の日も台風の影響でなかなか帰ることができず、さらに仕事の調整など大変な数日でした。 それに
PPI(プロトンポンプ阻害薬)はピロリ菌根絶後の胃がんのリスクを高める
先日の記事「糖尿病はピロリ菌根絶後の胃がんのリスクを高めるかもしれない」では、ピロリ菌を除菌した後も、糖尿病がある人では、胃がんのリスクが高くなることを書きました。つまり、ピロリ菌だけ考えてもダメだということです。恐らく
糖尿病はピロリ菌根絶後の胃がんのリスクを高めるかもしれない
本日胃カメラの検査を行ってきました。何度やっても私には辛い検査です。特に何も所見がなく安心しました。胃カメラの検査は昔は当然口から内視鏡を入れていたのですが、かなり前から鼻から細い内視鏡を入れることができ、非常に検査が楽
赤血球の形状の変化と病気 その2
前回の「その1」では、健康な赤血球と糖尿病の赤血球ではその形状が明らかに違っていることを書きました。通常凝固系が活性化されると、トロンビンというものが生じます。このトロンビンがフィブリノーゲンをフィブリンにして、血液が凝
思春期前の子供の糖質過剰摂取は空腹感を増す
グレリンやペプチドYY(PYY)は食欲に関連し、中枢神経系との相互作用を介して空腹感と満腹感に影響を与える、腸によって生成される重要なホルモンです。グレリンは、胃の酸分泌細胞によって主に産生される食欲刺激ホルモンです。大
めまいも糖質過剰症候群である その1
耳の内耳は非常に代謝活動が活発であり、非常に複雑な代謝メカニズムを持ち、非常に複雑な器官であり、身体の恒常性の変化にも非常に敏感です。ブドウ糖やインスリンの血中濃度の変化は、難聴とめまいの原因となる前庭障害を引き起こす可
エリートアスリートは歯磨きをしっかりとしても口腔の健康状態が悪い
エリートアスリートの口腔の健康状態は非常に悪いと以前より言われています。ロンドンオリンピックでの調査では、 虫歯(55%)、歯の侵食(45%)、歯周病(歯肉炎76%、歯周炎15%) という、驚く結果でした。(その論文はこ