青山学院大学陸上部の血液データ

先日のテレビでフリースタイルリブレを使った芸能人の血糖値を測定するという番組がありました。時代は変わりましたね。糖質という言葉が普通に使われ、食べた食事の糖質量が角砂糖何個分であるなど、糖質の害が少しずつテレビでも語られるようになりました。

ここに出ている「名医」(?)の先生のコメントを聞いているのが鬱陶しいですが、2つの内容に興味があり途中まで見てしまいました。

ひとつはアンジェラという大食いの女性。テレビにもよく出ています。その方の血糖値の推移を見てみたかったのです。もう一つは青山学院大学の陸上部。箱根駅伝4連覇というチームのデータです。

アンジェラは4kg以上の食事をして、角砂糖100~200以上の糖質を摂取しながら、血糖値の上昇はそれほど多くはありませんでした。もちろん200を超えることはありますが、とりあえず番組の中では72時間で2回だけでした。フリースタイルリブレは変動が大きめに出るようなので、もしかしたら実際には200以下であったかもしれません。

そして、40代の彼女の体重は54kgでほとんど変わらいないとのこと。そのほかの血液データを見てみたいですが、恐らくかなり吸収力が悪いのでしょう。吸収して、インスリンが大量に出て、血糖値をそれなりに維持しているなら、もっと太ります。一体どんなウンコが出るのでしょうか?それともやはり裏では吐いているのでしょうか?

もう一つの青学の原先生は、テレビで何と!学生の血液データを公表していました。あまり全体は見えませんでしたが、見える範囲でやはり、CPKやLDHが高いのは予想通りで、あと鉄欠乏の選手もそれなりに多いのかな?と思いました。

そんなデータの中でコレステロール値がはっきりと写されていたので、わかる範囲でまとめてみました。多少見間違いはあるかもしれませんが以下のようです。

一番上は横軸がHDLコレステロール値、縦軸がLDLコレステロール値です。かなりばらつきがあります。

次の図はHDLコレステロール値です。非常に良い値の人が多いですが、意外にも60以下の選手も33人中12人もいました。最低の値は44と低値でした。

最後の図はLDLコレステロール値です。正直びっくりしました。100以上の選手は7人しかいません。80以下の選手が13人もいます。最低の値は何と39!大丈夫でしょうか?

人体においてLDLは非常に重要なものです。コレステロールも非常に重要なものです。いまだにLDLコレステロールは「悪玉」だから、低ければ低いほど良いと思っている人がいるのかもしれませんが、39は異常でしょう。100以下であっても問題ではないかとも思うくらいです。

これは持久系の選手の普通の血液データなのかはわかりませんが、これが女性であれば生理が止まってしまうのも無理はないでしょう。コレステロールは女性ホルモンの原料ですから。コレステロールは男性ホルモンの原料でもあるので、選手たちの性機能は大丈夫でしょうか?それ以外のホルモンや細胞の構成成分であること、神経細胞にも非常に重要であることなど非常に重要なコレステロールがここまで低下する理由は何でしょうか?もしかしたら、そのヒントはこの番組で取り上げていたエネルギージェルかもしれません。糖質たっぷりで普通の1.5倍というようなことを言っていました。これでスタミナをつけると?言っていました。グリコーゲンを貯めこむらしいです。それ以外の食事や水分補給でも恐らく大量の糖質を摂っているでしょうから、これが原因かもしれません。

私は彼らとは比べ物にならないぐらいしか走りませんから、単純な比較はできませんが、糖質制限をしながら走っているランナーはLDLコレステロールが上昇することは珍しくありません。(「糖質制限とLDLコレステロール上昇2 仮説」参照)

彼ら選手の中性脂肪値がわからなかったのが非常に残念ですが、様々な組織のエネルギー需要を糖質で満たし過ぎて、脂質を届ける機能が低下しているのか、蓄積している脂肪があまりにも少なく、届けようにも届けられずLDLも低下しているのか?非常に興味がわきます。

また、勉強することが増えてしまいました。

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コメント

  1. 山崎勝巳 より:

    清水先生ご苦労様です

    TV見ました陸上部員が飲む
    高糖質スーパージェルがヤバイ
    なと思いましたこの監督に先生
    御本を読ませたいなと思いました

    私の住んでるマンションに元
    バイクレーサーで現在モトGP選手
    養成監督をしてる五百部氏がいます
    全国から指導を受ける為集まって
    来てます、バイクレースは体力、
    持久力を使う為、筑波山など登り
    トレーニングしてるようです
    8時間耐久レースなど補給水は
    糖質スポーツドリンクだそうです

    先生の御本と脂質代謝ケトン体の
    素晴らしさを五百部氏に紹介した
    所興味を示し現在、朝昼バター
    コヒー、夜低糖質食事で実践して
    ます 今後が楽しみです

    • Dr.Shimizu より:

      山崎勝巳さん、コメントありがとうございます。

      駅伝ぐらいの距離では高糖質の食事でも全く問題ないでしょうし、
      かなりのスピードで走るので、糖質をエネルギーにせざるを得ません。
      しかし、確実に体は傷んでくると思います。やはりLDLの低さが気になります。
      また数人肝機能が低下しているのも気になりました。
      こうやってエリートのアスリートは健康を犠牲にして頑張っているんだな、と思いました。

  2. やまもとりんた より:

    >アンジェラは4kg以上の食事をして、角砂糖100~200以上の糖質を摂取しながら、血糖値の上昇はそれほど多くはありませんでした。・・・40代の彼女の体重は54kgでほとんど変わらいないとのこと。そのほかの血液データを見てみたいですが、恐らくかなり吸収力が悪いのでしょう。吸収して、インスリンが大量に出て、血糖値をそれなりに維持しているなら、もっと太ります。

    ・・・
    過去の記事でしたが、異常に興味をそそられたので、あえてコメントさせてください。「大食いバラエティ」界の大スターといえば「ギャル曽根」ですが、彼女の食べっぷりもすさまじい。ちなみに、彼女の就学前の子供も、彼女の姉も、彼女の両親もすべて大食い。「大食い家族」はみなさん「スリムな体形」です。

    食べたものはどこにいってしまうのでしょうか。食べた後、口に指を入れて、すべて吐いてしまうという行動をとらないと仮定した場合、清水先生のご推察のように、栄養の吸収が悪い単なる「欠陥人間」なのでしょうか、それとも欠陥を克服した新型人類なのでしょうか。

    いつもおなかをすかしているギャル曽根たちの行く末はどうなるのでしょうか。どんな死に方をするのでしょうか。そんなことをつらつら考えながら、彼女の食いっぷりを見ております。言い忘れましたが、ギャル曽根は日に6回以上排泄するらしいですよ。未確認ですがw

    • Dr.Shimizu より:

      やまもとりんたさん、コメントありがとうございます。

      本当にどうなっているのでしょうかね?一度調べてみたいものです。
      あまりの食事の多さに、消化するためのエネルギーが膨大になり、吸収した分を消費するのでしょうか?