1型糖尿病は早く診断されるほど人生が短くなる?

最近ランセットという有名な医学雑誌に1型糖尿病に関する研究が発表されました。その主旨は「1型糖尿病の若年時の診断は、青年になってからの診断と比較して平均余命が短くなる」というものです。

27,195人の1型糖尿病の人と、135,178人の対照群で比較しました。

0~10歳で発症した1型糖尿病では、

・全原因死亡率 4.11倍

・心血管疾患での死亡率 7.38倍

・心血管疾患以外の死亡率 2.78倍

・心血管疾患のリスク 11.44倍

・冠動脈疾患のリスク 30.50倍

・急性心筋梗塞のリスク 30.95倍

・脳卒中のリスク 6.45倍

・心不全のリスク 12.9倍

26~30歳で発症した1型糖尿病では、

・全原因死亡率 2.83倍

・心血管疾患での死亡率 3.64倍

・心血管疾患以外の死亡率 3.96倍

・心血管疾患のリスク 3.85倍

・冠動脈疾患のリスク 6.08倍

・急性心筋梗塞のリスク 5.77倍

・脳卒中のリスク 3.22倍

・心不全のリスク 5.07倍

10歳以前に1型糖尿病が発症した結果、女性の場合は17・7年、男性の場合は14・2年人生が短くなるという結果でした。26〜30歳で診断された人は、平均して約10年間の人生が短くなりました。

しかし、これは何を意味するのでしょうか?私は1型糖尿病と診断された後の食事が問題だと考えます。1型糖尿病ではインスリンの分泌が非常に低下した、または分泌しない状態です。だから、インスリンを外から補わなければなりません。

糖質制限をしない食事をしていると、食後高血糖が必発で、それを抑えるためにインスリンを注射します。通常の食事をしていれば、血糖値は乱高下し、インスリンもたくさん必要になります。このように高血糖を招き、インスリンを必要とする食事が発症からずっと行われていることにより、酸化ストレスも非常に増加し、心血管疾患をはじめとする様々な疾患を起こしていると考えられます。このような食事を続ける期間が長ければ長いほど人生が短くなるのではと考えられます。

もちろん、まだ糖質制限をすれば寿命が長くなるというエビデンスはないでしょう。しかし、少なくとも非常に血糖値は安定し、必要となるインスリンも非常に少なく済みます。それだけでもかなりのリスク低下が見込めるはずです。恐らくはしっかりと糖質制限をすれば、1型糖尿病がない健康な人と同じ程度の人生の長さになるのではと思います。

高血糖を招き、インスリンをどんどん注射すれば、その分体に有害です。1型でも2型でも糖尿病には糖質制限が必須であると考えます。

「Excess mortality and cardiovascular disease in young adults with type 1 diabetes in relation to age at onset: a nationwide, register-based cohort study」

「発症時年齢に関連した1型糖尿病の若年成人における過剰死亡率および心血管疾患:全国登録ベースのコホート研究」(原文はここ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする