糖質制限は睡眠を改善する

肥満や糖尿病では睡眠の中途覚醒や睡眠障害が頻繁に認められると言われています。私自身も太っていた時と比較して、糖質制限をして痩せた後の方が格段に睡眠の質が向上したと思っています。

痩せることにより、気道の脂肪も少なくなり、睡眠時のいびきや無呼吸が減少しているのでしょう。

しかし、単に痩せることだけが理由ではなく、食事の内容、つまり糖質制限そのものの影響が非常に大きいと思っています。

今回の研究では、2型糖尿病患者および糖尿病予備軍で糖質制限をしている人と通常の治療を行っている2型糖尿病患者の睡眠を比較しています。

ピッツバーグ睡眠品質指数(PSQI)の質問票 を使用して評価しています。PSQIは0~21の範囲で、5よりも大きいと睡眠が浅い(睡眠不良、よく眠れていない)とみなされます。

ベースライン時では、糖質制限介入前の68.3%の糖尿病患者および77.9%の糖尿病予備軍が睡眠不良と分類されました。糖質制限をして1年後睡眠不良だったのは、糖尿病の56.5%および糖尿病予備軍の48.7%に減少しました。(図は原文より)

上の図は、ベースラインと365日後(1年後)のPSQIスコアです。左から糖質制限の2型糖尿病、真ん中が糖質制限の糖尿病予備軍、右が通常の治療の2型糖尿病です。通常治療ではPSQIに変化はありませんが、糖質制限をした他の2つの群では有意にPSQIが低下しています。

もちろん、糖質制限を1年間しているので大多数が10%以上の体重減少を認めました。

睡眠の改善はなぜ起きたかは不明ですが、体重減少だけでなく、高血糖や高インスリン血症の改善、炎症の低下、ケトン体の増加など様々な要因で起きたと思われます。

眠れないからと言って、睡眠薬を使わないようにしましょう。もちろん日常の中で何か問題がある場合に一時的に眠れないこともあるかもしれません。しかし、そうでないのであれば、食事を見直してみましょう。

「Improvement in patient-reported sleep in type 2 diabetes and prediabetes participants receiving a continuous care intervention with nutritional ketosis」

「栄養性ケトーシスを伴う継続的介入を受けている2型糖尿病および前糖尿病参加者における患者報告睡眠の改善」(原文はここ

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