たまねぎの皮から作るお茶にはケルセチンがたっぷりと言うが・・・

ファイトケミカルと言われるものにはいろいろな作用があることがわかっています。コーヒーやカカオ、様々な野菜などにいろいろなファイトケミカルが含まれているのですが、それを摂取しようと懸命になると、別の問題が発生する可能性があります。たまねぎに含まれるケルセチン(クェルセチン)というファイトケミカルには抗酸化作用、抗炎症作用、抗がん作用、抗動脈硬化作用など様々な作用があります。中の身の部分よりも皮に多く含まれるということで、皮を煮出してお茶にして飲むことを勧めている方もいらっしゃいます。

たまねぎの皮には農薬が残っています。通常たまねぎを食べるとき、茶色い皮だけではなく、もう一枚剥いて食べることを勧めている農家の方もいらっしゃいます。その農薬が残った皮をお茶にして毎日飲むことは本当に健康的なのでしょうか?「無農薬」なら良いと思う方もいると思いますが、無農薬が本当に体に良いという証拠はありません。もちろん農薬は私も嫌いですが、無農薬を謳い文句にして、農薬とは正式には認められていない薬品を使ったとしても、これは無農薬なんです。どのように生産されているか不明な無農薬野菜を手放しで安全とは言えません。さらに、ときどきたまねぎの皮には黒い点々がある場合があります。あれは恐らくカビです。

このことはゴボウの皮のお茶でも同じです。皮を煮出して作るお茶にはリスクもあることをわかってから飲んでください。

私はそのような、農薬やカビの付いた皮から作ったお茶を飲む気はしません。健康志向は必要ですが、一つの側面からものを見ていると、危険に気付きません。フードファディズムに陥らないようにしましょう。

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