以前の記事「糖尿病とグリコカリックス」で書いたように、血管の内腔に生えている毛のような「グリコカリックス」が重要な役割を担っていると考えられています。動物実験ではたった20分間高濃度の血糖値にさらしただけでグリコカリック
カテゴリー: 病気
逆流性食道炎と大量の糖質摂取
逆流性食道炎は胸焼けを症状とすることもあり、大量の食事や脂肪分の摂りすぎが原因と考える人がいます。しかし、逆流性食道炎は糖質過剰摂取により起きていると私は考えています。糖質制限をすると100%ではないかもしれませんが、ほ
食事を変えれば認知症を逆転できる 認知症逆転プロジェクトその1
以前の記事「食事を変えれば糖尿病を逆転できる」では、食事を変えることにより2型糖尿病が早期に改善し、逆転できる可能性が高いこと書きました。 今回は認知症の逆転です。認知症は非常に弱い臓器である脳の疾患であることや非常に多
認知症になる前の14年間を追ってみると・・・
以前の記事「糖尿病発症の10年前からの変化」では、糖尿病の発症のかなり前から、わずかな変化が起きていることを示しました。今回は認知症です。 様々な因子が認知症のリスク増加と関連していると考えられています。認知症のある人の
やっぱりリリカは効かない 副作用たっぷりの科学的根拠のない適応症
ガバペンチノイドという薬があり、日本ではガバペンとリリカという薬が発売されています。神経伝達経路の電位依存性カルシウムチャンネルであるα2δサブユニットに結合してその神経伝達経路を抑制する、α2δリガンドと呼ばれる薬のグ
糖尿病発症の10年前からの変化
以前の記事「空腹時血糖のわずかな違い 糖尿病への軌跡」で書いたように、糖尿病の発症のかなり前からわずかな変化が表れています。この記事の研究は海外のデータでした。 では日本人ではどのようになっているのでしょうか?(図は原
LDLコレステロールを低下させることの有益性の証拠はない!
コレステロールを低下させることにより、いまだに心血管疾患を予防できると思っている人がいます。コレステロール悪玉説が様々な治療のガイドラインのベースになっているのですが、ちゃんとしたエビデンスはあるのでしょうか? 2004
臨床試験は製薬会社の思いのまま? 論文より自分を信じよう
インパクトファクターというものがあります。学術雑誌を対象として、その雑誌の影響度、引用された頻度を測る指標です。インパクトファクターが高い雑誌に載った論文の方が重要度が高かったり、影響力があったりすると考えられています。
家族性高コレステロール血症から考える 高LDLコレステロールは心血管疾患の原因ではない その3 PCSK9阻害薬のウソ
以前の記事「家族性高コレステロール血症から考える 高LDLコレステロールは心血管疾患の原因ではない その1」「その2」で、家族性高コレステロール血症においてもLDLコレステロール値は心血管疾患と関連していないとの考えを書
アメリカとヨーロッパの糖尿病学会は糖質制限を正式に食事療法の一つと認定! 日本糖尿病学会は遅れている!
すでにアメリカの糖尿病学会は2008年から方向転換をはじめ、糖質制限を少しずつ認め、2013年から正式に低炭水化物食を認めています。今回「2型糖尿病における高血糖の管理2018 米国糖尿病学会(ADA)および欧州糖尿病学