私もこれまでに何度も脚の故障を経験しています。ランナーの約50%が毎年故障するという報告もあります(本当でしょうか?)。故障の多くは再発率が高いことが知られており、約30〜90%でトレーニングを減らすかまたは中止をしなけ
カテゴリー: 病気
眉間のしわは心血管疾患のサイン?
以前の記事「耳たぶに斜めの線が入っていませんか?」で耳たぶの深いしわである、フランクのサインが心血管疾患の予測因子だということを書きました。 今回は眉間のしわについてです。(記事はここ) 眉間のシワは心臓病の兆候? 死亡
日本人がまたもノーベル賞 でも、どうしても疑ってしまう
2018年のノーベル賞の医学生理学賞に日本の本庶佑先生が選ばれました。非常に素晴らしいことです。免疫細胞のPD-1というたんぱく質を発見した功績です。この発見によりがん免疫治療薬「オプジーボ」が開発されました。とても素晴
家族性高コレステロール血症から考える 高LDLコレステロールは心血管疾患の原因ではない その2
前回の「その1」の続きです。家族性高コレステロール血症の心血管疾患の原因が高LDLコレステロールが原因であると考えることの矛盾点をさらに挙げてみます。 3.心血管疾患を伴わないFHのLDLコレステロールは、心血管疾患を有
血糖値スパイクは急性冠症候群後の予後を悪くする
通常、耐糖能異常は健康診断ではかなり進行するまで発見できません。それは健康診断の血糖値は空腹時で測定するからです。食後1時間値や2時間値を測定すればもっと早くに異常を発見できるはずです。 糖尿病になっても、その治療経過は
家族性高コレステロール血症から考える 高LDLコレステロールは心血管疾患の原因ではない その1
家族性高コレステロール血症(FH)という疾患は、遺伝的にコレステロール値が非常に高くなります。当院にいらっしゃった方の総コレステロール値は500を超え、LDLコレステロール値も400を超えています。 高LDLコレステロー
日本も高血圧の目標値を下げる?
以前の記事「アメリカの新しい血圧の指針 クレイジー!」で書きましたが、アメリカの新しい血圧のガイドラインでは、血圧が130/80以上は高血圧としています。 また、2018年8月発表の欧州高血圧学会(ESH)/欧州心臓病学
厚労省の「健康日本21」の栄養・食生活の指針ではメタボリックシンドロームは減少しない
厚労省は「健康日本21」という計画を行っていますが、メタボリックシンドロームを25%減らす目標が、逆に増加してしまいました。肥満傾向にある子供の割合も、女子では3.39%が3.75%に増加です。 いまだに、「1日あたりの
胎児のミトコンドリア
胎児のミトコンドリアはすべて母親から受け継ぎます。最終的には卵子になる、卵巣にある卵母細胞の生存および将来の受精卵から胎児そして赤ちゃんになるには、卵母細胞ミトコンドリアからの十分なエネルギー供給が重要です。卵母細胞は、
加齢性疾患とインスリン抵抗性
糖質過剰摂取、そしてそれによるインスリン抵抗性は様々な疾患に関連していると考えられます。いわゆる加齢に伴うとことより増加する疾患、(高血圧、冠動脈疾患、脳卒中、がん、2型糖尿病)もインスリン抵抗性が深く関連していると思わ