何らかの形でに人体に有害な重金属が体の中に入ってきています。重金属の蓄積は原因不明の症状や様々な疾患の発症にも関連していると考えられています。
そんな重金属を体から排出したいですよね。
人体は不要な物質、老廃物などを尿として排出しますが、その他にも汗と共に排出する手段を備えています。汗で様々なミネラルが失われることは知っていると思いますが、有害な重金属も汗で外に排出されます。(ここ参照)
今回の研究では、健康な大学生の男性を対象として、2時間激しいバドミントンをさせて、汗をかかせ、その汗を集めたものと、バドミントン後に排尿した尿とを比較しました。測定した重金属はクロム、銅、亜鉛、カドミウム、鉛です。三価クロム (Cr3+)と銅(Cu)、亜鉛(Zn)は必須のものですが、六価クロム(Cr6+)とカドミウム(Cd)、鉛(Pb)は非必須であり有害物質です。(表は原文より改変)
汗 | 尿 | |
クロム(μg/L) | 28.83 ± 0.071 | 0.06±0.003 |
銅(μg/L) | 2.59 ± 0.004 | 0.18±0.003 |
亜鉛(μg/L) | 19.51 ± 0.100 | 0.81±0.013 |
カドミウム(μg/L) | 0.07 ± 0.002 | 0.001±0.0007 |
鉛(μg/L) | 0.63 ± 0.011 | 0.03±0.001 |
上の表のように一目瞭然、尿と比較して大量の重金属が排泄されています。もちろん、尿ほど大量に汗が出ることは、非常に暑い環境であったり、激しい運動などでしか得られないかもしれません。
発汗は体温調節だけでなく、非常に効率的に有害物質を除去するメカニズムである可能性があります。もしかしたら、今流行りのサウナも有効?それについては次回以降で。
やはり、運動が一番ですね。運動は健康のためです。
「Comparison of the Levels of Five Heavy Metals in Human Urine and Sweat after Strenuous Exercise by ICP-MS」
「ICP-MSによる激しい運動後の尿と汗中の5種類の重金属濃度の比較」(原文はここ)
supplementよりrunningですね。