皆さんにいただいた血液データをなかなかまとめる時間がなかったことと、一度かなりまとめた後にデータを間違えて消してしまったため、ご報告が遅れてしまいました。申し訳ありませんでした。 まだまだ、血液データは募集しておりますの
カテゴリー: 薬剤
頻尿の薬も侮れない 抗コリン薬と認知症
うつ病や頻尿、過活動性膀胱などの泌尿器系およびパーキンソン病の治療に用いられる抗コリン薬と言われている薬の使用が認知症のリスクを上げるという研究が発表されました。 これまでは抗コリン薬は短期的な認知障害については指摘され
ビタミンサプリメントは睡眠の質を下げるかもしれない
ビタミンは睡眠に関連しているようです。マルチビタミンまたは複数の単一ビタミンのサプリメントを使用している人は、ビタミンサプリメントを服用していない人と比較して、夜間の覚醒回数、覚醒時間が増え、睡眠薬の使用率が高くなり、不
残念ながら現在の内科学は糖質過剰摂取状態が大前提である
江部先生のブログに取り上げていただきましたが(江部先生の記事はここ)、HDLコレステロールが高値を示すということはどんな意味があるのでしょうか? 「HDLコレステロールは高ければ良いってもんじゃない?」で取り上げた研究が
糖尿病の薬を飲んでも、ほとんど死亡率は低下しないかもしれない
糖尿病の薬はもちろん血糖値のコントロールに使用されますが、その重要なアウトカムである死亡率に関しては、あまり期待できないようです。 特にDPP4阻害薬と言われる薬は、プラセボと比較して死亡率を低下させないようです。SGL
鉄のサプリメントは成分を選ばないと危険があるかもしれない
鉄が生物には必須であり、鉄欠乏は様々な症状を引き起こす可能性があります。その一方で、鉄の過剰も危険があると言われています。 フェリチンは鉄の貯蔵量を反映していない可能性は以前の記事「フェリチンは鉄の貯蔵量を反映していない
ホーキング博士とスタチン
先日3月14日、偉大な科学者であるスティーブン・ホーキング博士が亡くなりました。76歳でした。 彼はご存知のように、21歳でALS(筋萎縮性側索硬化症)という病気になりました。体がどんどん動かなくなった後も先進的な宇宙論
ApoCⅢがレムナントコレステロールと関連している
最近の記事「LDLコレステロールは本当に動脈の血管内腔から血管内皮を通って、アテローム性動脈硬化を起こすのか? その5」「HDLコレステロールは高ければ良いってもんじゃない? その4」などでApoCⅢが登場していますが、
HDLコレステロールは高ければ良いってもんじゃない? その4
通常はHDLコレステロール値が高い方が心血管系疾患のリスクが低いと考えられています。 HDLには様々な機能があります。内皮機能改善作用、抗酸化作用、抗炎症作用、コレステロール逆転送(輸送)作用などがあります。これら機能に
LDLコレステロール値が低いと、驚くほど発熱、敗血症および悪性腫瘍の発生リスクが高くなるかもしれない
LDLコレステロールをいまだに医療の中では「悪玉」と考えている医師が多いのは事実でしょう。コレステロールそのものはLDLに含まれているものもHDLに含まれているものも同じであり、それを運んでいるLDLやHDLの質の問題が