前回「逆流性食道炎と認知症」でも書きましたが、プロトンポンプ阻害薬はやはり問題がありそうです。今回は基礎実験なので実際の臨床でははっきりしたことを言えないかもしれませんが、認知症の件も含めるとやはり長期に飲むのはやめた方
カテゴリー: 薬剤
サインバルタ慢性腰痛症に適応拡大
抗うつ薬のサインバルタの適応に慢性腰痛症が追加されました。しかし、厚生労働省からすぐにお達しが来ました。 内容は簡単に言えば、「自殺や攻撃性の副作用があるから、安易に処方するな!」というものです。以前からSSRIやSNR
喫煙って病気ですか?たばこ依存症だから?チャンピックスって?
最近の製薬会社の薬の売り方は素晴らしいですね。とにかく病気でないものまで病気と思わせて、病院へ足を運ばせ、そこで製薬会社のセールスマンとなった医者に薬を処方させて儲ける。新聞やテレビのコマーシャルでどんどん一般の人に訴え
インフルエンザの薬、イナビル
インフルエンザの薬で最近よく使われている薬「イナビル」についての話題です。 イナビルは1回の投与で終わるので非常に楽なんですが、この薬日本だけの薬になっていることを知っていますか? もう1年半ぐらい前のMedica lT
インフルエンザでパニックになる日本国民
今年もインフルエンザの流行があり、やっとピークを過ぎた感はありますが、どうやらここ5年(10年という話も)で2番目に患者数が多かったそうです。 今シーズンからインフルエンザワクチンが4価になり、さらにワクチンの守備範囲が
逆流性食道炎と認知症
Medical Tribuneに興味深い話が出ていたので、抜粋しました。 逆流性食道炎の薬であるプロトンポンプ阻害薬を飲んでいる人は認知症のリスクが1.4倍になるというデータです。 しかし、これはプロトンポンプ阻害薬とい
メニエール病の薬、効果認めず。やっぱり…
メニエール病の発作予防の薬のベタヒスチン(商品名メリスロンなど)に予防効果が認められないという報告がありました。やっぱり、といった感じです。このような薬はいっぱいあるけど、そもそも治験の段階で本当に効果を認めたのでしょう
子宮頸がんワクチンの副作用の考察
子宮頸がんワクチンの副作用で苦しむ女の子がたびたびマスコミに取り上げられる。激しく痙攣する子、痛みを訴える子、記憶が障害された子など様々な症状が現れている。そのような映像をテレビやインターネットで見ると胸が痛くなります。
高齢者の血圧が高いのは意味がある。何でも正常値にする危険性。
人間の体の反応には、いろいろ意味があります。風邪をひいたときに熱が出るのも、体の中で菌やウイルスと闘っているため。お腹を壊したときに下痢をするのも、お腹の悪いものを排泄するため。これらの症状だけを止めるために何でも薬で抑
アセトアミノフェンはただの鎮痛剤ではないようだ
アセトアミノフェンはカロナールなどの商品名でよく処方される鎮痛剤ですが、ちょっと興味深い研究の発表があったので取り上げます。 アセトアミノフェンには感情を和らげる効果があるようです。 痛い人にとってマイナスの感情は抑えら