日々診療を行っていて、いつも疑問に思うことがあります。それは高齢者の患者さんで本人やその家族の方が、何のために薬を飲んでいるのかわからない方が非常に多いことです。 こちらが患者さんの飲んでいる薬に疑問に思って、それについ
年: 2018年
高齢者は安静にしすぎると、筋肉の回復が難しくなる
高齢になってくると当然筋肉が落ちてくるのは仕方がないことだと思います。しかし、だからと言って、休んでばかりいるとさらに筋肉の低下は進んでしまいます。若い人と比べて、一旦落ちてしまった筋肉を戻すことは非常に難しくなります。
白身だけよりも卵全部を食べた方が運動後の筋肉合成は増加する!
以前の記事で、野球のソフトバンクの選手が糖質制限をしているときに、卵は白身だけを食べていました。しかし、最近の研究では、白身だけよりも全卵を食べた方が筋肉量は増加するようです。 平均年齢21歳の若年男性の運動回復時に、白
LDLコレステロールは本当に動脈の血管内腔から血管内皮を通って、アテローム性動脈硬化を起こすのか? その3
内膜の構造は、たった一層の細胞と、その下にあるほとんど細胞の存在しない組織でできているわけではなく、何十層にもなる細胞が重なっていることを前回の記事「その1」で書きました。そして、脂肪は最初に内膜の浅い層に蓄積するわけで
ニュージーランドのスーパーマーケットでは子供に糖質入りドリンクの販売を止めた
ニュージーランドのスーパーマーケットのフレッシュチョイスリッチモンドは、学校の制服の子供が清涼飲料水、味付けしたミルク、ジュースを授業前と授業中に購入することを認めないこととしました。 「Supermarket cuts
LDLコレステロールは本当に動脈の血管内腔から血管内皮を通って、アテローム性動脈硬化を起こすのか? その2
前回の記事で、これまで説明されてきたアテローム性動脈硬化症のできる過程に疑問を呈しました。疑問はまだまだあります。 通常、上記の図のように、sdLDL(小さな粒子の密度の高いLDL)は血管内皮
ケトン体質でイギリス人が大西洋横断世界記録を破った!
この4人のイギリス人は、29日で大西洋をボートを漕いで横断する世界記録を破りました。これは今までよりも5日も早い記録です。彼らはケトジェニックダイエット(糖質制限食でスーパー糖質制限食よりももっと糖質を少なくするようなも
糖質を摂ると乳がんの再発リスクが高くなる!
以前にも「血糖値の上昇は乳がんの予後を悪化させる」「乳がんで糖質制限をした方が良い理由」で記事にしたように、乳がんと糖質の関連は非常に高いと考えられます。今回はまた別の研究です。 乳がんの再発リスクと糖質摂取量が関連して
妊娠中のアセトアミノフェンの使用はやっぱりリスクを伴うかもしれない
以前の記事「妊娠中のアセトアミノフェン使用で生まれてくる男の子が女性化?」で妊娠中のアセトアミノフェンの使用について警笛を鳴らしましたが、様々な報告が出続けています。やっぱり、妊娠中の使用は避けた方が無難でしょう。胎児テ
肥満の「炭水化物-インスリンモデル」
我々はなぜ、ついつい食べ過ぎてしまうのでしょうか?なぜいつも空腹感を感じているのでしょうか?そしてなぜ太ってしまうのでしょうか? 摂取カロリーと消費カロリーで考えていては本当の答えは見つからないでしょう。 食べ過ぎがカロ