「痩せなさい!」というのは逆効果?肥満は現在の栄養学や医療の犠牲者!

肥満の人にはどのように対応すればいいのでしょうか?アメリカの研究で太った人を責めると逆に健康状態が悪化するという研究が発表されました。医師として、患者さんに「痩せなさい」と指導するのに躊躇してしまう内容です。

しかし、そもそも肥満者がなぜ太っているのか、なぜ現在の栄養学や医療に基づいた栄養指導や運動で痩せることができないのか、ということが問題なのです。それは栄養学や医療の方が間違っているからです。

正しい生理学、生化学的な方法で栄養を摂れば、自然と肥満にはなりません。しかし、現在過剰に摂っている糖質に対する依存や中毒が問題で、そこからなかなか抜け出せません。だから、正しい方法は糖質過剰摂取を抑え、糖質依存を抜け出すように手助けすることです。「カロリーがどれだけで、バランス良く、3食きちんと食べる」というほとんど効果のない栄養指導をされている人たちはみんな犠牲者です。

自分の体です。正直な話、太ろうが痩せようが個人の自由です。好きで太っている人はそれで良いですが、その「好き」というのが糖質依存だとすると厄介です。覚せい剤が止められないのと何ら変わらないからです。糖質の中毒性はコカインよりも強いと言われています。

子どもの頃から糖質という「ヤク漬け」になっている人たちは、自分が糖質依存や糖質中毒とは気付きません。

しかも、もっと厄介なことに日本人はインスリン分泌能が低いので、アメリカに比べると肥満者が少ないのです。肥満ではないから糖質依存ではないわけではなく、太りはしなくてもどんどん体は蝕まれています。

日本人が長寿だという幻想に騙されないでください。現在の栄養学の犠牲になった方は何年も病院のベットで寝たままです。

遅くとも40歳からは糖質をできる限る控える食事をお勧めします。もしも、あなたが健康でいたいと思うならば…

 

「太っているのは恥」と責めると肥満者の健康悪化、米大研究

2/5(日)  Yahooニュースより

太っているのは恥だと批判して肥満者をダイエットさせようとしても逆効果で、むしろ心臓発作などのリスクを高めることになると警告する米ペンシルベニア大学(University of Pennsylvania)の研究チームの論文が医学誌「Obesity(肥満)」に掲載された。

 論文によれば、太った人の体形を嘲笑する「ファット・シェイミング」は肥満者たちに減量意欲を喚起させる効果があるとの考えは幻想で、つらい思いにさらされた太った人たちはかえってやけ食いに走り、心疾患や代謝障害のリスクが高まるという。

■批判は減量に逆効果
 
 研究チームはまず、減量治療薬の臨床試験に参加登録していた肥満者の成人のうち159人を対象に、うつ病と「体重による偏見の内面化」の度合いを測る質問調査を行った。その結果、自分は太っているから怠け者で魅力的でないなど自己否定的な回答をした被験者たちに「偏見の内面化」が見られた。

 さらに被験者たちにメタボリック症候群の検査に加え、心臓病や2型糖尿病など肥満関連疾患の危険因子となる中性脂肪値、血圧、胴囲の測定を行ったところ、自己否定感が強い人はそうでない人よりもメタボリック症候群の確率が3倍高く、中性脂肪の値も6倍高かった。

 研究を主導したペンシルベニア大のレベッカ・パール(Rebecca Pearl)助教は、太っているとの烙印(らくいん)は肥満の人たちが減量や健康改善に取り組む動機付けになるとの誤った認識が一般的になっていると指摘したうえで、研究結果はそれがまったく逆効果であることを示し、太っていることを恥だと思うと、運動を避けストレスから過食に走りがちになると語った。また、太っていることで偏見にあっているという自意識と、不健康さの目安となるメタボリック・シンドロームとの間に著しい相関性がみられたという。

 肥満を抱えた人たちは、怠惰で無能で容姿は悪く意志も弱いなどというレッテルを貼られ、太った体形を批判される。そうした「ネガティブな既成概念」を太った人たちが「内面化」すると心臓疾患や心臓発作、糖尿病のリスクが大きく上昇するという。また、こうしたリスク上昇と体格指数(BMI)やうつ病との間にも「はるかに高い」関連性がみられた。

 論文は、体形を嘲笑・批判する「ボディ・シェイミング」は「広くまん延するタイプの偏見」であり、ネット上のいじめや有名人の外見に対するバッシングといった形で職場や学校など至る所で目にするものだとしている。

■肥満を責める危険性を知るべき

 研究チームは、これまでの研究で肥満への偏見や既成概念にさらされると心身の健康が損なわれ、体内の炎症やストレスホルモン「コルチゾール」が増加することや、過食や運動不足に陥りやすくなることまでは分かっているとしたうえで、肥満のために「偏見の内面化」を抱えた人たちで心疾患や代謝障害のリスクが大きく上昇する要因を生物学や行動学的な面から解明するには、より大規模で長期的な研究が必要だと指摘している。

 論文共著者のトーマス・ワッデン(Thomas Wadden)氏は「肥満症の人たちを責めたりあざけったりすることは彼らを減量させるために効果的でないどころか、こうしたメッセージを彼らが差別的と受け取った場合は病気を誘発する可能性もあることを、医療関係者やメディア、そして一般の人たちも認識すべきだ」と訴えた。

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