糖質制限とLDLコレステロール上昇という記事のところでも書きましたが、LDLコレステロールが高いというだけでスタチンを処方しようとする医師がいます。しかし、スタチンて本当に良い薬なのでしょうか?私は全くそのように思っておらず、製薬会社とそこからのお金に負けた医師が書いた論文によって、あたかも良い薬だというイメージが作り上げられたのだと思います。
まず、NNTというものを考えてみます。NNTは治療必要数とも言われているもので、ある症状や疾患を呈する患者を1人減らすために、何人の患者の治療を必要とするかを表したものです。100人治療して1人やっと症状が抑えられたとするとNNTは100です。もちろんNNTが低い方が効き目が高いことになります。逆にNNTが異常に高ければ、飲んでも飲まなくても変わらないということになります。
theNNTというサイトを見るといろいろなNNTを調べることが可能です。ここで見るとスタチンの実力がわかります。過去に心血管系の症状を起こしたことのない人にスタチンを処方して、5年間でどれだけのことが予防できるでしょうか?
命を救えたのは0人
心臓発作を防げたのは104人中1人
脳卒中を防げたのは154人中1人
つまり、心臓発作を防ぐというNNTは104、脳卒中を防ぐというNNTは154です。スタチンで命まで救うことはできませんでした。さらに、スタチンの害は
50人に1人が糖尿病を発症
10人に1人が筋肉に異常
という有様です。あなたは100人中1人になる自信はありますか?
日本脂質栄養学会は「糖尿病者にスタチンは禁忌ー緊急提言」というものまで出しています。一度読んでみてください。
この提言でも触れていますが、今回の題名と関連するのは、スタチンがCoQ10というものの合成まで抑制する、ということです。このCoQ10は非常に重要な物資です。何が重要かというと、CoQ10は抗酸化作用があることと、さらに重要なことに人間が生きるためのエネルギーを作り出しているミトコンドリアがATPというエネルギーを作る際にCoQ10が必要なのです。ミトコンドリアが上手くATPを作り出せないのであれば、解糖系という非常に効率の悪い方法でATPを作らなければなりません。
そして、糖質制限をしている場合、エネルギーのほとんどは脂質です。この脂質をエネルギーにする場合ミトコンドリアがうまく働かないとATPができません。糖質はミトコンドリア以外に解糖系を利用できます。糖質制限をするとこの解糖系に必要な糖質をほとんど摂っていないので、エネルギー不足に陥ってしまう可能性が考えられます。
糖質制限をしていなくても、このミトコンドリアがうまく働かなければ、人間の体はいろいろな異常をきたします。だから、糖質制限にスタチン併用は危険だと考えます。いかがでしょうか?
また、10人に1人が筋肉に何らかの異常を感じます。軽い筋肉痛の場合もあるでしょう。しかし、スタチンが筋力や運動耐容能を低下させる可能性があるとの報告や、治療終了して3年間経っても筋肉の障害が残っているという報告や、スタチンがアポトーシス遺伝子に影響を与えて、アポトーシスの調整が上手く行かずに筋肉の障害が起こるという可能性を示唆する報告や、スタチンを使用したことと関連する壊死性自己免疫性筋障害は、スタチン療法を中止しても続いたり、さらに、スタチン使用と関連した腱障害の発生率の増加を報告するるものもあり、その影響が、脱臼、捻挫などの軟部組織関連の傷害の発生を増加させることが考えられます。
つまり、スタチンを使うと、活動するエネルギーが減り、筋肉も障害が出たり、萎縮したりして、高齢者をさらに活動的ではない方向へ向ける可能性さえ考えられるのです。寝たきり製造薬ですね。
あなたが、スタチンを処方する医師の収入を増やすことに貢献したのであれば、それはそれで構いません。そうでなければ糖質制限をして、さらにスタチンを内服する意味がどれだけあるでしょうか?コレステロールは人間に重要なものであり、データはコレステロールが高い方が死亡率が低いと言っているのですよ!コレステロールが低いと免疫系も下がりますよ!コレステロールが低い程がんによる死亡も多いのですよ!