久しぶりに新しい変異株「オミクロン」が出現し、各マスコミは大盛り上がりですね。(この記事参照)市場も混乱し株価も下落してしまっています。最近めっきり出演が減ってしまったいわゆる専門家の方たちも、「またこれで出番が来た」とほくそ笑んでいる方もいるかもしれませんね。
ところで、最近まで猛威を振るっていたデルタ株ですが、もうすでオミクロン「ο」まで来ていたのですね。デルタ「δ」は4番目、オミクロンは15番目ですから。何か途中を飛ばしているという話ですが。「オミクロン」だけに尾身さんが関係しているわけでは…
新著の「肥満・糖尿病の人はなぜ新型コロナに弱いのか 「糖質過剰」症候群II 」で書いたように、肥満や糖尿病は新型コロナウイルスをはじめ、様々な感染に対して脆弱です。
この本を書いた後に出てきた論文でも、その脆弱性を如実に表しています。
この研究では感染が確認された30人(BMI30以上15人、BMI25未満15人)を対象としています。
上の図は、感染していないコントロール(左側)と比較した、BMI正常および肥満の新型コロナウイルス感染者における新型コロナウイルスのスパイク特異的IgG抗体の量を光学密度(OD)というもので評価しています。感染していないコントロールのBMI正常の人および肥満の人ではスパイク特異的IgG抗体はほぼ検出されません。そして、感染したら当然スパイク特異的IgG抗体は増加すると思われますが、BMI正常と比較して明らかに肥満では抗体レベルが低くなっています。
上の図はスパイク特異的IgG中和抗体についてです。感染していないコントロールでは測定されず、感染した人では、BMI正常では全ての人で中和抗体が認められたのとは対照的に、肥満ではほとんどの人が中和抗体を認めませんでした。
上の図は自己免疫性のIgG抗体についてです。酸化ストレスと脂質過酸化のマーカーとして使用されるマロンジアルデヒド(MDA)、および肥満の脂肪の細胞死のマーカーとして使用される脂肪細胞由来タンパク質抗原(AD)に特異的な自己抗体の存在を測定しました。
非常に興味深いことに、感染していないコントロールの中でBMI正常の人ではこれらのIgG自己抗体は非常に低いレベルですが、感染していないコントロールの肥満の人では増加しています。そして、感染した人ではさらに増加しています。感染したBMI正常の人でも増加していますが、肥満では大きく増加しています。
上の図は感染した人の炎症を表すCRPの比較です。当然肥満の人の方がCRPは高くなっています。
上の図は自己免疫性のIgG自己抗体とCRPの関連です。CRPが高い方がIgG自己抗体も高くなっています。
肥満の人では新型コロナウイルスに感染しても中和抗体を作ることが難しいのかもしれません。そうすれば重症化するのも全く不思議ではありません。糖質過剰摂取、肥満で免疫は役立たずになってしまうと思われます。
新著「肥満・糖尿病の人はなぜ新型コロナに弱いのか 「糖質過剰」症候群II 」でも書いたように、新型コロナウイルス感染では、病気の原因となるウイルスを標的にするのではなく、感染した患者の組織を標的とする抗体が多数含まれていることが示されています。
自己抗体はなにも自己免疫疾患特有のものではありません。ほとんどすべての疾患に自己免疫は関係していると思います。日々大量の酸化ストレスに晒されている肥満や糖質過剰症候群ではなおさら自己抗体もできやすくなっているでしょう。感染で一気に自己抗体が増加すれば様々な症状が起きても不思議ではありません。
そして、同様の自己免疫抗体も新型コロナウイルスワクチン接種後に分泌される可能性があります。ワクチンでの非常に強い副反応や死亡例の調査をしてみないとわかりませんが、恐らくは糖質過剰摂取が大きく関係していると思います。
ワクチンよりもマスクよりも重要なのは糖質制限でしょう。
「The majority of SARS-CoV-2-specific antibodies in COVID-19 patients with obesity are autoimmune and not neutralizing」
「肥満のCOVID-19患者におけるSARS-CoV-2特異的抗体の大部分は自己免疫性であり、中和されません」(原文はここ)
「オミクロン」だけに尾身さんが関係しているわけでは…(笑)(笑)(笑)。
肥満はあらゆる面でハンデですね。
尾身さんが出てきて笑ってしまいました 笑笑笑
専門家の方々はいつまでコロナで儲けるつもりなんでしょうね 笑