今回も100kmのウルトラマラソン前後の血液検査を行いました。
今年はレース前は直前の金曜日の値です。レース後は直後に測定したいのですが、仕方なくレース翌日の昼食前の値です。2年前からのデータを並べてみます。
レース前 | レース後 | レース前 | レース後 | レース前 | レース後 | |
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検査項目 | 2015.5.15 | 2015.6.29 | 2016.6.17 | 2016.6.27 | 2017.6.23 | 2017.6.26 |
白血球数 | 3680 | 9060↑ | 3630 | 6960↑ | 3310 | 7330↑ |
赤血球数 | 448 | 422↓ | 449 | 375↓ | 448 | 412↓ |
ヘモグロビン | 14 | 13.1↓ | 13.7 | 11.7↓ | 13.9 | 12.8↓ |
血小板数 | 17.3 | 17.4 | 19.5 | 15 | 18.8 | 17.6 |
総蛋白 | 7 | 7.1 | 6.4↓ | 7.3 | 6.9↓ | |
アルブミン | 4.5 | 4.1↓ | 4.7 | 4.1↓ | ||
総ビリルビン | 1.9 | 1.4 | 1.3 | 1.4 | 1.1 | |
直接ビリルビン | 0.4 | 0.3 | 0.3 | 0.2 | 0.3 | |
AST(GOT) | 16 | 35↑ | 14 | 56↑ | 12 | 69↑ |
ALT(GPT) | 20 | 24 | 13 | 36↑ | 12 | 26↑ |
LDH | 206 | 142 | 226↑ | 138 | 212↑ | |
CPK | 878 | 79 | 1124↑↑ | 61 | 2004↑↑ | |
BUN | 16.9 | 26.3↑ | 17.3 | 27.1↑ | 20.7 | 25.2↑ |
クレアチニン | 0.79 | 0.76 | 0.85 | 0.76 | 0.83 | 0.7 |
ナトリウム | 142 | 141 | 141 | 140 | 139 | |
カリウム | 3.6 | 3.9 | 3.7 | 3.9 | 3.3↓ | |
クロール | 102 | 103 | 106 | 102 | 102 | |
カルシウム | 9.2 | 8.8 | 8.5↓ | 9.3 | 8.5↓ | |
鉄 | 107 | 99↓ | 109 | 76↓ | ||
フェリチン | 108.5 | 137.5↑ | ||||
CRP | 4.97 | 0.05以下 | 5.02↑↑ | 0.05以下 | 5.18↑↑ | |
中性脂肪 | 46 | 30↓ | 31 | 23↓ | ||
血糖 | 84 | 89 | 85 | 87 | 93 | 89 |
データの傾向は昨年とほとんど同様です。
今回もレース後はヘモグロビンもかなり低下したので、かなりの溶血だったような気がします。
総蛋白がかなり減りました昨年はアルブミンをレース前にとっていなかったので、今回は忘れず測定しました。総蛋白もアルブミンもかなりの減少です。
今年のAST(GOT)上昇幅は昨年よりもさらに大きいですね。
CPKは2年前が878、昨年は1124、今年は何と2004です!これは筋肉が壊れた証拠ですが。何の違いなんでしょう。タイムが昨年より遅くなり、その分動いている時間が長くなったからなんでしょうか?
尿素窒素は2年前26.3、昨年が27.1、今年が25.2です。今年が一番上がらなかったですね。脱水があまりなかったからかもしれません。これは激しい運動でも上昇します。
今回はカリウムがかなり低下しました。なぜでしょうか?溶血が多ければカリウムは上昇してもいいはずです。やはり汗で喪失してしまったのでしょうか?
今回もカルシウムが低下しました。アルブミン低下による見かけ上の低下かもしれません。カルシウムの半分程度はアルブミンと結合していますので。
CRPは2年前が4.97、昨年は5.02、今年が5.18です。これは炎症所見です。100kmも走れば体中炎症でしょう。
今年は流行りの(?)フェリチンも測定しました。レース前が108.5、レース後で137.5です。炎症による上昇でしょうか?
体のダメージはやはり今年が一番大きかったかもしれません。
血糖値の変動などは今後記事にしたいと思います。