人工甘味料はやっぱり良くない?逆に肥満のリスク?

人工甘味料は長期的な体重増加と肥満、糖尿病、高血圧、心臓病に関連しているかもしれません。今回の研究では、平均10年間、40万人を超える37の研究を体系的にレビューしました。

その結果、人工甘味料が体重減少に一貫した効果を示さず、長い観察研究では、人工甘味料の摂取と体重増加および肥満、高血圧、糖尿病、心臓病などの比較的高いリスクと関連していたのです。つまり、体重管理や疾患を予防するために人工甘味料は適していないと考えていた方が良さそうです。

やはり、一番はそれが糖質を含むかどうかにかかわらず、甘いものは摂らないことが重要であるということです。

 

 

Nonnutritive sweeteners and cardiometabolic health: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials and prospective cohort studies

「非栄養甘味料および心代謝的健康:無作為化比較試験および前向きコホート研究の系統的レビューおよびメタ分析」(原文はここ

要約

アスパルテーム、スクラロース及びステビオシド等の非栄養甘味料は、広く消費されて、まだ長期的な健康への影響は不明です。我々は、非栄養甘味料の日常的な消費が長期の有害な心臓代謝作用と関連しているかどうかを判断するために、前向き研究からの証拠を分析しました。

成人と青少年の非栄養甘味料の消費について報告した、非栄養甘味料および前向きコホート研究の介入を評価した無作為比較試験(RCT)を検索しました。主要なアウトカムは、体格指数(BMI)であった。副次的アウトカムには、体重、肥満および他の心代謝的な転帰が含まれていました。

結果は、RCTでは非栄養甘味料はBMIに有意な影響を与えませんでした。コホート研究では、非栄養甘味料の摂取はBMIの中程度の増加と関連していました。 RCTからのデータは、他の体組成測定に非栄養甘味料の一貫した効果を示さず、さらなる副次的転帰は報告されませんでした。コホート研究では、非栄養甘味料の摂取は、体重および胴囲の増加、ならびに肥満、高血圧、メタボリックシンドローム、2型糖尿病および心血管イベントの発生率の増加に関連していました。

結論として、RCTからの証拠は、体重管理のための非栄養甘味料の意図された利益を明確に支持しておらず、観察データは、非栄養甘味料の日常的摂取がBMIおよび心代謝リスクの増加と関連している可能性があることを示唆しています。非栄養甘味料の長期的なリスクと利益を十分に特徴付けるためには、さらなる研究が必要です。

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