「今日も家までダッシュ!」
エクセター大学とレスター大学(Leicester University)の研究では、毎日たった1~2分の強い運動が、閉経前の女性の中程度のペースのランニングや閉経後の女性のゆっくりとしたジョギングをしたのと同じ程度、骨の健康に良いことがわかりました。
1日平均1~2分の高強度運動(high-intensity physical activity)をした女性は、1分未満の人よりも骨の健康状態が4%良好になるということです。さらに2分以上であれば6%良くなります。
つまり、毎日1~2分必死に走れば、骨は健康になるということです。買い物の帰りに家までの数100mをできる限りのスピードで毎日走ってみるのはいかがでしょうか?(荷物が重くて難しいかも?)週に数回の長い距離のジョギングやランニングが続かない人でも1日に1~2分で良いとなればできそうな気がします。
逆に言えば、現代の人たちはこの程度の運動さえしなくなっているということです。移動はほとんど車であったり、仕事もデスクワークであれば、体に負荷をかけることが非常に少なくなります。意識して負荷をかけないと健康が維持できない時代に生きていることを認識しなければなりません。
ただ、プール(水泳)はあまり骨の健康には利益がありません。重力があまりかからないからです。運動としては悪くはありませんが、骨の健康には重力という負荷が必要です。
「A small amount of precisely measured high-intensity habitual physical activity predicts bone health in pre- and post-menopausal women in UK Biobank」
「少量の正確に測定された高強度習慣的身体活動は、UK Biobankの更年期前後の女性における骨の健康を予測する」(原文はここ)