アメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)は大豆が健康に有益であるという考えを取り下げようとしています。実際にそのような科学的証拠が認められないからです。ただし、大豆が不健康をもたらすわけではありません。
大豆タンパク質と心臓病の健康に関する考えは、動物性タンパク質よりもLDLコレステロールを低下させるため、有益であるとされたのでしょう。しかし、その後の研究では大豆タンパク質の有意性が示されていません。
大豆タンパク質を毎日摂取すれば、「悪い」LDLコレステロールがわずかに低下し、心臓の健康に有益な可能性があることが示唆されていました。しかし、コレステロールを低下させる全ての方法が利益をもたらすわけではなく、コレステロールを低下させるいくつかの事実が実際に害を呈していることがわかっています。(前回の「コレステロールを恐れ過ぎてはいけない LDLコレステロール値が低いほど死亡率が上がる!」参照)
もちろんFDAにどちらの業界から多くのお金が流れているかによって、結論が変わる可能性がありますが、私は動物性タンパク質が人間にとって「悪い」ものであるとは全く思っていません。だからと言って極端に大量に摂って良いとも思っていません。タンパク質を動物性から植物性に変える必要な特にありません。だからと言って、大豆製品を止める必要もありません。特に発酵食品は腸内細菌にとっても有益であると考えています。さらに大豆に含まれるたんぱく質以外の成分(ファイトケミカルなど)も有益なものがあると考えています。私は毎日のように、動物性タンパク質も大豆製品も両方摂っています。
人類は動物性タンパク質を摂取して進化してきました。それに適応しています。大豆を食べるようになったのは人類にとってここ最近の話です。
(元の記事はここ)