筋肉は覚えている… 一度ドーピングをしたら、二度と復帰できないようにしなければならないかも?

筋肉は遺伝子レベルで筋肉が肥大したことを覚えているようです。このことはアスリートがケガをして、運動を休んで筋肉が一旦少なくなった後に、トレーニングを再開した場合に、急速に筋肉が回復することには役立ちます。

しかし、ドーピングをして、筋肉増強を行った場合、選手のドーピング違反が見つかり、出場停止になった後、再度競技に戻ろうとした場合に問題になるかもしれません。つまり、薬の力で筋肉を無理に肥大させることは可能です。その後薬の使用が見つかって、止めたとしても、筋肉はその記憶が残っているので、薬を使用していない選手に比べて筋肉が大きくなりやすいという可能性があります。

ドーピングによって競技には参加できないので、試合勘などは鈍る可能性はあったとしても、練習は続けることができ、筋肉は肥大した記憶を残していますので、薬を止めた後もドーピングをした選手は有利なままで居続けるかもしれないのです。

そうすると、現在のように出場停止処分が1年とか2年とかではなく、永久追放でなくてはならなくなります。また、このような知識を持っていれば、競技に参加しない期間に敢えて一旦薬を使って筋肉を増やし、ドーピング検査で引っかからないように薬の使用を止めれば、筋肉がドーピングの記憶を持っているので、薬を止めても筋肉増強には有利なままになります。

どれぐらいの期間、薬を使ったら筋肉の遺伝子的に影響があり、はたして、薬を中止してその影響が無くなるのかどうか確認する必要がありそうです。

今後もイタチごっこが続きそうです。

それにしても、不正をして勝ってうれしいのでしょうか?国によっては生活がかかっている場合もあるので、その後の人生を考えると、不正でも何でもして勝つことが最優先なのかもしれませんが…

 

「Human Skeletal Muscle Possesses an Epigenetic Memory of Hypertrophy」

「ヒトの骨格筋は筋肥大のエピジェネティックな記憶を有する」(原文はここ

 

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