肥満は寿命が短く、心血管疾患になりやすい! 当たり前ですが…

JAMAに発表された新しい研究では、BMIが高い肥満の人は寿命が短く、心血管疾患になりやすく、それによる死亡率も高まると言っています。これまでも言われていることなので、今さらな研究ですが、過体重では寿命は短くはなっていませんでした。しかし、やはり心血管疾患になっている年月は長くなるようでした。

この研究では、10年間の190,672人という大規模な人を対象としたもので、BMIの違いによって、心血管疾患の違いを調査しました。

通常のBMI(BMI:18.5〜24.9)と比較して、過体重および肥満群の中年の成人では、心血管疾患の生涯リスクが高くなりました。通常の体重の男性よりも過体重(BMI:25.0~29.9)の男性では21%高く、過体重女性では、通常の体重女性よりも32%高かったのです。さらに肥満(BMI:30.0~39.9)では男性で67%、女性で85%高くなりました。そしてBMIが40以上の超肥満では男性で214%、女性で153%リスクが上昇しました。

寿命は男性では正常のBMIと過体重で差は無く、肥満や超肥満では短くなりました。女性は正常群が過体重、肥満群よりも寿命が長くなりました。心血管系疾患を患っていない年数を比較すると男性も女性も、寿命と同じ傾向が認められました。(図は原文より)

図は左が男性、右が女性で、心血管系疾患の罹患率及び死亡率を表しています。当然グラフの上から順に超肥満、肥満、過体重、正常、痩せと並んでいます。男性の方が女性よりもBMIによる差は大きくなっています。

上の図は寿命を表していると考えてください。濃いグラフの部分が心血管系疾患を患っている年数です。薄いグラフの部分は心血管系疾患になっていない年数です。当然BMIが高いほど、濃い部分が大きくなっています。

しかし、通常のBMI以下の痩せの人は、男女とも、心血管系疾患にはなりにくいのですが、寿命は男性では超肥満の人と同程度、女性では肥満の人と同程度になっていることに注意してください。つまり、痩せすぎは太り過ぎと同じように寿命が短くなるわけです。

ほどほどが一番ということです。糖質制限では通常ちょうどいいBMIに落ち着きます。何か当たり前の結果過ぎて、新鮮味に欠けますね。

「Association of Body Mass Index With Lifetime Risk of Cardiovascular Disease and Compression of Morbidity」

「BMIと心血管疾患の生涯リスクとの関連、および罹患率の圧縮」(原文はここ

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