先日のテレビ番組で渡辺直美さんが大量の食事をしている様子が放送されていました。バラエティー番組なので、それはそれで良いとは思っています。
しかし、違った面からみると日本人は肥満に対して異常に寛大なんだな、と思います。
以前であれば、バラエティー番組ではかなり過激なことが行われていました。私が若いころはそんなテレビを見て笑っていました。「子供が見たらよくない」とか、「いじめを助長する」とか言われていながら、多くの番組は視聴率が高く、何年もの間続いていました、
しかし、最近のテレビ番組では、一部のクレーマーの意見が反映されているのか、ほとんど過激な内容な無くなり、ちょっとでも番組や表現で問題があれば、謝罪したり、番組自体が終わったりしています。
でも、もしそれぐらいのレベルが問題になるのならば、渡辺直美さんが大量の食事を食べる様子は問題ないのでしょうか?以前の記事「渡辺直美さんのヒゲの原因は多嚢胞性卵巣症候群では?」で書いたように、彼女は恐らく病気です。そして、あの体形も病的な肥満です。公表されている身長体重は身長157cm、体重103kgです。BMIは40を超えてしまっています。完全に病的肥満です。そして、インスリン抵抗性が非常に高く、多嚢胞性卵巣症候群を起こしてしまっていると考えられます。また、摂食障害と言っていいのかわかりませんが、異常な過食です。(通常の摂食障害での過食症は、食べ過ぎた後に、それを吐いてしまいますので、過食症と呼んでいいのかどうかは私はわかりません)
彼女は仕事で食べている部分もありますが、しかし、病的な状態として食欲を抑えられないと考えられます。そうであるならば病気の人の症状を見て、みんなが笑っているということになります。現在は自分の障害を笑いに変える芸人も何人もいるようですし、NHKでも障がい者をメインした番組があるくらいなので、それと同じに考えれば問題ないのかもしれません。
しかし、病気の症状をあえて起こさせて、それをみんなで笑っているのは、異常なのかもしれません。パニック発作を起こす人がいるとして、みんなでそのようなシチュエーションを作り出し、実際にパニックが起きたのをみんなで笑っている、という番組の内容であれば、放送はできないでしょう。腕が不自由な人に腕立て伏せをさせて、できない様子をみんなで笑って見ている、という内容でも放送はできないでしょう。
ところが、病的に肥満であり、食欲が抑えられない人に、大量の食事を用意し、差し入れでもどんどん甘いものを持ってきて、際限なく食べる様子を見てみんなで笑って見ていても、放送できてしまうのです。
私自身はそんな番組にクレームを付けようとはこれっぽっちも思っていませんが、どうでも良いことにクレームが付いたりするのに、差別や偏見には異常なほど気を使ったりするのに、肥満には異常なほど寛容なのはなぜでしょう?
女性芸能人は「デブ」ばかりで芸がなく、しかし、痩せてしまってはもっと面白くないので、太っていないと仕事がないのでしょう。それは彼女たちの人生ですし、私がとやかく言うつもりはなのですが、肥満を病気と捉えていない日本人がきっと多いのだと思います。
最近のテレビは本当につまらないので、ほとんど見ていませんが、たまに見るテレビでこのような内容が放送されていたので、記事にしてみました。ただのおじさんのつぶやきでした。
読んでるとき、直美さんのアフラックのCM見て、わろた。
ひろさん、コメントありがとうございます。
今度は旦那さんが奥さんのことを心配するバージョンに変えるべきですね。