新型コロナワクチンによるIgG4増加の影響

新型コロナウイルスのワクチン接種で様々な後遺症、副作用が起きています。以前の記事「新型コロナウイルスワクチンを何度も接種すると感染しやすくなる理由」で書いたように、ワクチンの複数回接種はIgG4を増加させます。

IgG4と言えば、IgG4関連疾患を考えなければなりません。少なくとも13の⾃⼰免疫疾患の病因の重要な部分もIgG4が担っているそうです。また、動脈周囲炎も起こすので、ワクチン後に大動脈解離などが増加するのもIgG4が関与している可能性があるでしょう。

そしてがん細胞はIgG4により免疫を回避している可能性があります。(図は原文より、論文はプレプリントなので注意が必要です。)

上の図のように、がん抗原に⻑時間さらされると、B細胞のクラスが変化し、IgG4が⽣成されます。がん特異的IgG1抗体とIgG4はFc 受容体への結合において競合するようです。in vivoの研究でIgG1抗体はがんの進⾏を抑制することができましたが、IgG4はできませんでした。IgG4抗体は、腫瘍細胞を直接攻撃する能⼒を⽋いており、IgG1 抗体によって媒介される腫瘍細胞死のプロセスを妨害する可能性があります。
腫瘍によって誘導されるIgG4合成は、腫瘍に対するエフェクター免疫細胞の活性を制限します。つまり、IgG4抗体は、がんの免疫回避に重要かつ必要です。⾷道がん患者の研究では、⾼濃度のIgG4を産⽣するB細胞が悪性細胞で著しく上昇していました。より多くのIgG4は、より攻撃的ながんの成⻑に関連しているようであり、より⾼いがんの悪性度および予後不良と強く関連していました。

マウスの実験では、IgG4の局所投与は、移植された結腸直腸腫瘍と乳房腫瘍などの成⻑を劇的に速めることが発⾒されました。さらにマウスで⾮がん特異的IgG4を乳がん細胞の⽪下接種部位に注⼊しました。すると、がん細胞の増殖は劇的に加速され、21⽇までに有意に⼤きながんの塊が⽣成されました。IgG4はがん細胞の増殖に直接影響を与えないため、がん細胞が IgG4抗体を利⽤して局所的な免疫反応を遮断し、がんの増殖を可能にしていることを⽰しています。これがターボがんの一つのメカニズムでしょう。

新型コロナウイルスワクチンを何度も接種すると感染しやすくなる理由」で書いたように、ワクチンはIgG4を増加させます。(この論文参照)興味深いことに、ワクチン接種前に感染した人ではmRNAワクチン接種でIgG4が上昇しないようです。またファイザーワクチンと比較して、モデルナワクチン接種は、長期間のIgG4応答を誘導する能力が高いようです。これは生成されるスパイクタンパク質の量と持続時間がmRNA 濃度が高いこと(ファイザーワクチン(30μg)、モデルナワクチン(100μg))によって影響を受けると考えられます。

 

上の図のようにIgG3抗体は、感染した細胞の膜に露出したウイルス抗原にくっ付きます。細胞傷害性 T 細胞やその他の免疫細胞はFc受容体を介してIgG3とくっ付き、感染細胞を破壊する物質を放出します。しかし、IgG4が増加すると、IgG3と細胞傷害性 T 細胞とのFc受容体結合を妨害します。

ワクチン誘発性免疫抑制により、新型コロナ感染による症状を悪化させる可能性があります。亡くなった重度の新型コロナ感染患者は、回復した患者よりもIgG4が⾼いことが示されています。⾎中IgG4が700mg/dlを超え、IgG1に対するIgG4の⽐率が0.05を超えると30⽇後までの死亡率は著しく増加しました。さらに、IgG4値はIL-6値と相関していました。

スパイクタンパク質に対する耐性が誘導されると、これらの人が新型コロナに再感染すると、ウイルスに対する免疫反応が損なわれる可能性があります。ただ幸いなことにオミクロン以降、感染率は⾼いですが、上気道への親和性が変化した結果、毒性は非常に弱まり、重症度が低下しました。

日本人の多くは何も知らされず、そして自ら考えもせず、何度もワクチン接種を行いました。それによる影響は甚大です。ワクチンの反復接種でこれほど何度も高濃度の抗原に晒され、スパイクタンパクは長期に体内に存在すれが、全身性自己免疫が必然的に発生してもおかしくありません。さらに、IgG4の増加は大きな有害性を起こす可能性があります。

IgG4は少なくとも2面性があり、免疫抑制と直接的な病原性があります。(ここ参照)どちらも人間にとって悪い影響があります。免疫抑制で、今後ウイルスに感染しやすくなったり、ウイルスを排除しにくくなる、つまり症状が続いてしまうことが起きうるでしょう。さらに、がんに対する免疫も低下し、がんの発症や増殖を促進してしまう可能性もあるでしょう。そして自己免疫疾患の発症や悪化も増加する可能性があります。

それでもなお日本はワクチン接種をやめようとしません。多くの医師はワクチンに対して思考停止状態で、有害性について考えようともしません。もしかしたら、専門家の中にはワクチンの影響、結果が出るのを心待ちにしている人もいるかもしれませんね。

今後の日本が心配です。新型コロナワクチンの即時中止を。

 

「IgG4 Antibodies Induced by mRNA Vaccines Generate Immune Tolerance to SARS-CoV-2’spike Protein by Suppressing the Immune System」

「mRNAワクチンによって誘導されたIgG4抗体は、免疫系を抑制することによってSARS-CoV-2のスパイクタンパク質に対する免疫寛容を生み出す」(原文はここ

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