今年の北海道マラソン、スタート時の気温が18度、ゴールするころには25度でした。気温を考えると去年とさほど変わりないのですが、風が少なく、直射日光がかなり強く、暑く感じました。
スタート時は順調にラップを刻んだのですが、後半は暑さに負けました。
実際に暑さにやられたのは体よりも「脳」でした。
毎回脳との戦いなのですが、脳が止めたがることに負けてしまい、後半失速しました。呼吸や心臓はそれほど苦しいわけではなく、脚も残っている感じがしたのですが、脳だけがネガティブな反応です。本当にメンタルが弱いとつくづく思いました。ラスト2kmは少しスピードを取り戻してラストスパートができたので脚が死んでしまったわけではありませんでした。
途中、いつもよりも頭や首に水をかけて冷やしたのですが、ダメでした。サブ3.5を狙うためのイーブンペースで前半は走ったのですが、夏のマラソンではちょっと厳しいペース設定でした。来年リベンジです。
今回の脳の罠は、膝とスネの痛みでした。一度も痛くなったことのない膝の外側とスネの辺りの痛みが、しばらく続きました。しかし、放っておいたら知らないうちに痛みが無くなっていました。もちろん走り終わった後も痛くありません。
昨年悩まされた「おしっこ」ですが、今回は1時間ちょっと前にトイレに行ったときに、脳に「ゴールするまでおしっこはしない。これがゴールする前の最後のおしっこだから。」と言い聞かせました。それが功を奏したのかわかりませんが、今回尿意には悩まされずに済みました。
もちろん今回も糖質制限です。途中もスポーツドリンクは全く飲まず、スイカを一口食べたくらいです。ジェル系も糖質の入っていないもののみでした。止めたがる脳に少し甘さを感じさせた方が良かったのかもしれませんが、何か今回はそれとは違う感じだったので、敢えて甘味は口にしませんでした。
それにしても、市民ランナーはもう少しマナー向上が必要です。今回の北海道マラソンは「クリーン宣言」をしており、給水の紙コップなどのごみをゴミ箱へ入れるようにと何度もアナウンスをしておりました。しかし、目の前にゴミ箱があっても、その場の道路にコップを捨てる人が後を絶ちませんでした。もちろん、走っている中でコップを捨てるので、上手くゴミ箱に入らないこともあるかもしれませんが、最初から入れるつもりがないと思われる人が非常に多いのは残念でした。テレビ中継でトップランナーの選手たちがスペシャルドリンクを飲んだ後捨てている様子を見ていますが、その選手たちと市民ランナーは違います。マラソン大会は大勢のボランティアの方たちのおかげ、そして公道という皆さんの共有のものを占領させて使わせてもらってはじめて成り立ちます。ゴミをゴミ箱に捨てる配慮は市民ランナーの当然のマナーです。
立小便も日本では軽犯罪です。マラソン中は許されるというものではありません。考えても見てください。見ず知らずの人が自分の家の庭に立小便をしたら、怒りませんか?マラソン中の立小便は全ての大会で全面的に禁止にすべきです。もし、立小便をして見つかったら、全ての大会から永久追放にしたらどうでしょうか?