ケトン食はすでに2016年からてんかんに対する食事療法として保険適応となっています。このケトン食はケトン体が抗けいれん作用を示すことで、てんかん発作を減少させると考えられていますが、どうしてケトン体が抗けいれん作用を示す
カテゴリー: ケトン体
中途半端な糖質制限では中途半端な結果になる その2
先日、ある研究会の講演を聴きました。ペインクリニック領域の講演でしたが、「痛みの原因は酸化、糖化、血行動態の低下にある」というもので、非常に興味があり、どんな話になるか楽しみにしていました。フリースタイルリブレを使って色
糖尿病の食事療法のガイドラインはこんな論文を根拠としている その1
EBMが医療に持ち込まれて久しいですが、エビデンスがあれば正解であり、エビデンスがなければ間違い、というわけではありません。多くの場合、ある事象に対して正否両方のエビデンスが存在します。エビデンスはむしろ自分の主張を助け
トレーニングをしている人の糖質制限
アスリートやトレーニングをしている人では、理想的な筋肉、筋力を達成するために食事は重要でしょう。糖質制限をすると筋肉が減少してしまうと思っている人もいるかもしれません。 13の研究を分析した研究があります。参加者が健康で
結構久しぶりの糖質制限否定の記事だけど その3 糖質制限と体重減少
前回までの「その1」「その2」に続いて、今回は糖質制限と体重減少についてです。 もちろん、突っ込む記事はこれです。この記事の3~4ページ内容を読むと次のように書かれています。 「糖質制限は比較的すぐに減量を実感できるので
SGLT2阻害薬と膀胱がん
SGLT2阻害薬は様々な有益な効果が報告されるようになり、注目されている糖尿病薬です。心臓や腎臓の保護効果はケトン体が見直されるきっかけにもなったかもしれません。また、体重減少も期待できるようです。 しかし、体のブドウ糖
アルコール依存症の離脱とケトン食
アルコール依存症の人がアルコールから離脱するのに、禁断症状に苦しむことがあると思います。 アルコールを飲み続けると、脳の神経細胞はブドウ糖ではなく、アルコールの代謝産物である酢酸ばかりをエネルギー源として利用するように変
エリートアスリートは血糖値の変動が大きいかもしれない
前回の記事「極端な運動はミトコンドリアの機能障害につながる可能性がある」では、極端な運動が耐糖能障害やミトコンドリアの機能障害につながる可能性があるのでは、ということを書きました。 一般的には、アスリートはインスリンの感
数年前はケトン体は体に有害だと言われていましたが・・・
糖質制限はケトン体が増加するのですが、数年前まで、ケトン体は体にとって有害だという医師もたくさんいました。しかし、時代は変わるものですね。いまやケトン体は体に有益な物質であるという考えの方が優勢となっているのではないでし