片頭痛のメカニズムははっきりわかっていません。しかし、糖質制限をするとほとんどの人が改善します。(「片頭痛には糖質制限」など参照)高血糖やそれに続く低血糖が原因なのか、インスリン抵抗性なのか、ケトン体による効果なのか、そのどれもなのか?
発作を抑えるトリプタン製剤というものがありますが、これによって症状が改善するかもしれませんが、薬で発作を抑えているだけではその後のことが心配です。
片頭痛の人は脳卒中と起こしやすいという報告がいくつもあります。片頭痛は虚血性脳卒中リスクが約2倍増加すると言われています。その危険因子として、オーラ(前兆)を伴う片頭痛、女性、45歳未満、経口避妊薬の使用、喫煙が挙げられています。
メカニズムとしていくつか考えられていますが、血管の内皮機能障害や凝固異常が関係していると考えられています。内皮機能障害はグリコカリックスと大きく関連しているので、当然糖質過剰摂取が原因の一つでしょう。
凝固異常も高血糖や高インスリン血症で凝固能の亢進を示します。(「高血糖は凝固を促進し、高インスリン血症は線溶を阻害する」など参照)
以前に脳卒中を起こした片頭痛患者は、対照群よりも有意に高いフォンウィルブランド因子抗原(170%対106%)および活性(162%対108%)を示し、脳卒中のない片頭痛でも抗原(126%)と活性(130%)も有意に高くなっていたという研究もあります。(ここ参照)フォンウィルブランド因子は凝固に大きく関係しています。(フォンウィルブランド因子はO型の血液では少ないので、もしかしたら片頭痛も血液型で差があるかもしれませんね。)
つまり、片頭痛を薬で抑えているだけでは、このような内皮機能障害や凝固障害が改善されず、後に脳梗塞など重大な疾患を引き起こす可能性が高くなってしまうのです。そのような意味でも糖質制限をすることは非常に重要でしょう。特に前兆を伴う場合は要注意です。
ある国の頭痛の専門家はすでに片頭痛の治療に対してケトン食による治療に動いています。それについては次回以降で。
糖質過剰症候群
「The Migraine-Stroke Connection」
「片頭痛-脳卒中の繋がり」(原文はここ)
以前よりも、スーパーなどで麻痺された身体で買い物されている方々を見かける機会が増えたように思います。
り患者が増えているのか、障害を持っても外出し易い状況になったのか不明ですが。
自分に当てはめて考えてしまいますが、当たり前だったことが突然できなくなる、あるいは大変な努力が必要となるとなれば大層不便だと思います。
予防できるのなら予防するに越したことはないですね。
鈴木 武彦さん、コメントありがとうございます。
麻痺の人が増えているかどうかはわかりません。
しかし、一度麻痺になれば完全には戻らないことを考えると予防しかありません。
その予防法は残念ながら一般的には恐らくコレステロールは制限でしょうね。