マラソンの前にカーボローディングすると酸化LDLレベルが増加する

北海道は春からがマラソンのシーズンです。相変わらず、マラソンの前には炭水化物をたっぷり摂ってエネルギーを貯めるカーボローディングを推奨する人がいます。フルマラソンの前に糖質摂取量を増やすと、酸化LDLはどうなるでしょうか?

今回の研究では、個人のマラソンベストタイムが女性で3時間45分未満、男性で3時間30分未満の市民ランナー119人を対象としています。参加者をプラセボ群とプロバイオティクス摂取群に分けました。この記事ではプロバイオティクス摂取のことについては省略します。(図は原文より)

上の図は2つのグループのベースラインの特徴です。平均年齢は40歳、BMIは22です。

下の図のように3か月のトレーニング期間、6日間の準備期間およびマラソン前後で酸化LDLや抗酸化能、血中の抗酸化物質などを測定しました。ランナーはマラソンの準備期間に、筋⾁に炭⽔化物を「負荷」するために、炭⽔化物の摂取量を増やし、トレーニング量を半分に減らし、エネルギー摂取量と消費量のバランスが正に保たれるようになりました。準備期間中、指⽰によって毎⽇の⾷事を守るだけでなく、炭⽔化物(特に⽶、パスタ、ジャガイモ、果物、穀物を含む製品)の摂取量を増やすよう奨励しました。実際にどれくらい摂取量が増えたのかは不明です。

では酸化LDLおよび血中の抗酸化能を見てみましょう。

上の図の上側が酸化LDL、下側が抗酸化能です。🔹がプラセボです。T2からT3で酸化LDLは28%増加し、フルマラソン直後には16%減少しました。

抗酸化能はマラソン直後に16%増加しました。ということは、フルマラソンは酸化ストレスになる可能性はありますが、抗酸化能が増加し、結果的には酸化LDLは低下したと思われます。

しかし、T2からT3で酸化LDLが増加したということは、炭水化物(糖質)の摂取量を増やしたことが最も原因である可能性があります。もちろん運動量を減らしたことも関係する可能性はありますが。

上の図は、血中の抗酸化物質です。プラセボ群では、γ-トコフェロール(ビタミンE)の濃度は3か月のトレーニング期間中に38%減少しました。6⽇間の準備期間中、つまりカーボローディング中にはα-トコフェロール(ビタミンE)14%減少、βカロチンは42%減少、ユビキノン-10は18%減少しました。これらは摂取量が準備期間中に減少した可能性がありますが、酸化ストレス増加で消費してしまった可能性もあるでしょう。

カーボローディングは糖質過剰摂取となり、より高血糖となる可能性があります。そしてLDLの糖化、酸化を促進すると思われます。体にとって有害なカーボローディングは止めましょう。

「Decreased training volume and increased carbohydrate intake increases oxidized LDL levels」

「トレーニング量の減少と炭水化物摂取量の増加により、酸化LDLレベルが増加する」(原文はここ

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