「炭水化物は人類を滅ぼす【最終解答編】」書評

糖質制限に興味のある方であれば、ほとんどの方が読んでいると思われる「炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学」の続編が出ました。もうすでに読んだ方も多いと思いますが、遅ればせながら書評を書かせていただきます。

夏井睦先生の前著を読んだ後から、私も人類の進化に非常に興味を持ち、様々な本を何冊も読んできました。しかし、今回の作品は私の知識など足元にも及ばない膨大な情報量と、スケールの大きな洞察力、そして既存の考え方にとらわれない柔軟な思考力で、非常に興味深い仮説に驚きの連続でした。

そして、今回私も本を書いた端くれとして、非常にわかりやすく多彩な表現や例えにも学びが多い一冊です。

内容にあまり触れることはできませんが、私の拙著に絡んでいることで一つ書きますと、「糖質制限をしていると汗をかきにくくなる」ということが書かれています。

以前マラソンのときにスポーツドリンクを飲んでいるときには、どれだけ飲んでも喉の渇きが癒されませんでした。しかし、現在糖質制限をして、喉が渇いたときに「水」を飲むようにしたところ本当に飲水量が減りました。走っているので汗の量がどれぐらい違うかはわかりません。しかし、スポーツドリンクには何か喉の渇きを助長させるような「仕掛け」または「罠」が隠されているような気がしてなりません。理論付けでは、スポーツドリンクに含まれる電解質と糖質が急に吸収されることにより、血液の浸透圧が上がり、細胞内から血液に水分が移動して、細胞の脱水が起こり喉が余計に渇く、ということになるかもしれません。しかし、それだけではないかもしれません。

今回の夏井先生の本を読んで、スポーツドリンクに含まれる糖質か、または「何かわからないもの」(つまり表示されていないもの)が脳の何らかのスイッチを押している気がしてなりません。先生の本に出てきたドパミンかもしれません。走っていて苦しいときに、糖質が入ってくるという快感が、さらに糖質を求めるのですが、それと身体の脱水が相まって、スポーツドリンクを渇望させているのかもしれません。

発汗によって脱水が起きると、血液のナトリウム濃度は通常上昇します。汗と共にナトリウムは出ますが、再吸収などにより、脱水が多いほどナトリウム濃度は高いというデータが出ています。この体を守るための仕組みを崩してまで、多量の水分を補給させて、逆に低ナトリウム血症で死んでしまう、というほどスポーツドリンクの罠は深刻です。低ナトリウムという命の危険よりも恐らく糖質の刺激の方が脳にとっては強いのだと思います。

私は通常脱水では死なないのでは?と思っています。通常というのは、望めば水が手に入る状況ということです。砂漠に1日中水なしで一人さ迷い歩くような状況での脱水は危険ですが、マラソンのレースなどで、5km毎に水分が用意されているような状態では、危険な脱水は起こり得ないと考えています。まして、日常生活で危険な脱水なんて起こるのでしょうか?企業の脱水予防キャンペーンに騙されているだけです。いつでも水道から水が出る日本において、脱水で死ぬでしょうか?熱中症で死ぬことと脱水で死ぬことは別です。脱水を防げば熱中症が防げるなんて完全にウソです。

この本を読んで、これまで当たり前と思われていたこと、「定説」になっていることにもっと疑問を持つべきであることを教えられました。「当たり前」も「定説」もお金が絡むことにより都合よく使われてしまいます。膨大なお金を使ったキャンペーンで一般の人たちを洗脳することは簡単なことだと思います。

今後も私のできる限り、有益な情報を伝えられればと思っています。

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