人間の赤ちゃんもビニールの中で育つ時代が来るかもしれない…

近い将来人間の赤ちゃんが母親のお腹の中ではなく、ビニール袋の中で育ち、生まれてくる時代が来るかもしれません。人工子宮が動物では実験上、成功しています。

SF映画の世界での出来事がどんどん現実の世界に起こってくるようで、ちょっと怖い感じがします。

今回の研究は羊を赤ちゃんを、妊娠後期に人工のビニールの子宮の中で育て、出産するというものです。最大で4週間人工子宮で育てています。肺も脳も正常に育ち、目を開けて、飲み込むこともできたそうです。(下の図は原文より)

 

bの写真は107日目に人工子宮に入れられた羊の赤ちゃんの4日目の写真です。そして、右側のcの写真は28日目の写真です。明らかに大きくなり、羊毛もしっかりと生えています。

このような人工子宮を人間で実用化するにはまだ時間がかかるかもしれませんが、これまで超早産の赤ちゃんは子宮の外で育てるしか方法はなく、肺の成熟など様々な問題があり、また死亡率も高くなります。そのような赤ちゃんを母親の子宮から、人工子宮に上手く移行させることができれば、飛躍的に出産後の問題が少なくなる可能性があります。

しかし、クリアすべき様々な問題があるでしょう。

そして、考えすぎかもしれませんが、このようなことが行き過ぎれば、人間の大量生産が可能になるかもしれません。子宮というものを経ずに、胎児が育つことも可能になるかもしれません。つまり、人工授精をして、そのまま人工子宮で胎児が大きくなるのです。母親の妊娠期間の負担は皆無になります。不妊問題もかなり改善するかもしれません。非常に怖いことですが。その場合母性が育つかどうかはわかりません。

日本では出生率がどんどん下がり、高齢化が問題になっています。それを解決する方法にはなり得ますが、生命の尊さというものはどんどん低下してしまうかもしれません。

お金で赤ちゃんを買うように時代が来るのかもしれません。想像するだけで怖くなります。

 

 

「An extra-uterine system to physiologically support the extreme premature lamb」

「超早産の子羊を生理的に補助する子宮外のシステム」(原文はここ